大森均の釣れ釣れ草

マダイ釣り二景

日本海宮津沖と太平洋日の岬沖で
2021年6月11日
大切な役割を果たした「立派なマダイ」
コロナ禍でマダイを仕留めたと後々まで記念になる1枚

 マダイ最盛期ともいうべきこの時期に、当紙の気配の欄を輪番で担当する松田勝也さんが和歌山日の岬沖のトフにてタイラバで、清水智之さんが京都宮津沖冠島周辺にて完全フカセで、ベテラン2人が太平洋と日本海に分かれ異なった釣法でマダイに挑んだ。その顛末(てんまつ)は…。

■完全フカセで

 5月11日、清水さんは午前10時に宮津矢原漁港から出る「第三むつりょう丸」にて釣友と出船した。40分程走って冠島周辺のポイントに到着し、船長の合図で仕掛けを投入した。当日の完全フカセ釣りとは、パラパラとオキアミを撒(ま)きながら、エサのついた針に糸だけが付いたシンプルな仕掛けを潮に乗せてはるか沖合まで流し、いかに撒きエと刺しエを同調させるかが勝負の釣りだ。

 電動リールのロックをフリーにして、道糸排出カウンターが50メートルを越えた頃から、70メートル、90メートルと20メートル越えるごとに指でスプールをサミングして10秒待ち、しっかりと仕掛けが張った事を竿(さお)先のしなり具合で確認したら指を離して再度道糸を放出。その第1投目。カウンターが140メートルを指したあたりで、いったん回収して再投入をしようかと思った、その時だったと言う。

 「竿先をたたくように『ゴン!ゴン!ゴーン!』と、スプールに乗せていた親指がやけどするのでは?と思うほどの勢いで逆回転を始めました。すぐにリールのフリー機能をロック状態にしたのですが、ジリジリとスプールが逆転して道糸が出ていきます。船長から『大きいと思いますよ!』と声が飛びました。ようやく水面直下に見えた赤い魚体に異口同音に『デカイ!』と声が出ました。無事、取り込んだ自己記録のマダイは手計測で80センチありました」とうれしそうな清水さん。その後、ヒラマサ75センチ1尾、45センチ前後のマダイ2尾、ハマチ2尾を追加した。

■タイラバで

 片や5月22日、船舶免許を持つ松田さんは、レンタルボートで中紀由良湾を出て名礁「トフ」を目指した。しかし、通いなれたポイントとはいえ、それはプロに案内されて来ただけ。海に町名がついているわけでもなく、陸側の景色を見ながらおおよその勘で仕掛けを投入した。タイラバは、着底確認後に一定速度で巻き続けることが肝心で、アタリがあっても同じ速度で巻き続ける。

 釣り始めて1時間ほどたったであろうか、ガッ!ガツッ!とアタリがあったが、切られて途中からフッとテンションが抜けてPE0・6号の道糸だけが上がってきた。時合いは来ていると読んだベテランはリーダーを2号から4号に結び直し再投入したという。

 「すぐにアタリがありました。巻き続けてと心掛けましたが、完全に針掛かりして反転している強い引きが伝わってきました。こうなると強いやりとりをしないわけにはいきません。細いタイラバロッドと繊細な仕掛けは、ダイレクトに引きが伝わりなかなかのものでした。この仕留めた60センチのマダイが思わぬ大役を果たしてくれました」と松田さんは笑う。

 実はこの日は、夕刻から和歌山の梅農家が宿泊付きの体験教室として梅干しの漬け方を教えてくれる講座に参加するためにやって来たらしい。せっかく近くまで来たのだから、たとえ3時間でも手前船頭でボートでも借りて…と、思うのは当然の成り行き。

 「お邪魔した農家さんにお土産として持参したら、大変喜んでいただきました。また、釣りの話がきっかけとなり、ご主人とイカ釣りの話で天井知らずの盛り上がりになりました。あれだけ『立派なタイ、立派なタイ!』と喜んでもらえたら値打ちがあることこの上なし!ですわ」

週末のイチオシ気配

■船(1)■初島・和歌山

 沖ノ島の沖で船頭仕掛けのチョクリ釣りでサバとマルアジが釣れている。サバ30〜38センチ40〜50尾とマルアジ27〜35センチ15〜20尾。要予約。▽南村渡船=電話0737(83)3730

■船(2)■若狭本郷・福井

 湾内でキス釣れだす。同魚13〜24センチ30〜40尾釣れているが、これから尻上がりによくなる。道糸PE1〜1.5号、針8号、オモリ20号。要予約。▽はやし渡船=電話0770(77)0591

■船(3)■阿尾・和歌山

 トフに出るイサキ(30〜40センチ)が上昇。午前便、午後便ともに同魚40〜50尾の竿頭。オモリ120号、ハリス3.5号、吹き流し3本針。要予約。▽共栄丸=電話0738(64)2318

■船(4)■明石・兵庫

 マダコ期待。同魚0.3〜2.0キロ5〜25ハイ。お盆に向けてさらに上向く。タコエギ、スッテ使用。オモリ50号。要予約。▽丸松乗合船=電話090(6981)4620

■磯(1)■周参見・和歌山

 オオギシやカツオでグレ30〜37センチ5〜10尾見込める。他に底物イシダイ50センチ前後とイシガキダイ40センチ前後がウニのエサで。水温20度。▽岩元渡船=電話0739(55)2227

■磯(2)■大引・和歌山

 グレ好調。9日、アシカの子で同魚30〜35センチ10尾、9尾などの釣果があった。イサキも1〜2尾交じる。水温20〜21度。▽村井渡船=電話0738(65)1041

■波止■武庫川一文字・兵庫

 落とし込みによるチヌ堅調。5番内向きで同魚45〜50センチ5〜10尾。エサはイガイ。大粒イガイに大型が食う傾向。タナは2ヒロまで。▽武庫川渡船=電話06(6430)6519

■ボート■紀伊長島・三重

 仕掛けと探るポイントにより釣果多彩。カゴ天秤でマダイ35〜60センチ2〜5尾。根魚狙いのルアーでオオモンハタ、アカハタ、ガシラなど土産に困らない。要予約。▽石倉渡船=電話0597(47)0712

■投げ■貝塚・大阪

 人工島でキス釣れている。同魚13〜20センチ15〜20尾。しばらく続きそう。キス針9〜10号、エサは石ゴガイ。▽Tポート貝塚=電話072(430)1091

 (大阪日日APG 錦 剛司)



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