大森均の釣れ釣れ草

加太のカワハギ釣り

2021年11月12日

絶品!肝ポン酢の薄造り

おいしそうなカワハギと清水さん

 カワハギは、おおよそ1年で15センチ、2年で20センチ、3年で25センチ、最大で30センチ程度にまで成長する。バクチ、関西ではハゲ、徳島ならマルハゲなどとそれぞれの地方で呼び分けられ、山口ではメイボと呼ぶ。そのオチョボ口で針に引っかからずに餌だけを食べるため「エサ盗り名人」の称号を持つ。食材としては、脂肪が少なく弾力があり歯応えがあるので、薄造りや煮付け、鍋など多種多様な料理法に合い人気が高い。特に秋から冬の時期に肥大するキモは、フォアグラの如く美味。新鮮なキモを裏ごししてしょうゆに溶いた「キモしょうゆ」で薄造りを食するのもカワハギならではの食べ方だ。

▽便秘のカワハギ

 10日、芦屋市に住む清水智之さんは、加太に釣友とカワハギ釣りに出かけた。清水さんは、わが釣友の中でも船釣りに熱心なことでは先頭を走っている人である。乗合船を利用して一年中船釣りに興じている。マダイ、タチウオ、ヒラマサ、フグなどおいしい魚を追いかけて播磨灘から和歌山、日本海まで転戦するが、カワハギだけは釣る楽しみより食い意地が優先して出かけると言う。この日、本来は日本海にタイラバに行く予定だったが、海況悪く急きょカワハギ釣りに変更したらしい。

 とにかくポイントに着いて釣り始めた。「この乗合船のカワハギ釣りは10時出船、午後5時帰港となっています。今年4回目のカワハギ釣りですが、序盤は釣れて徐々に食いが落ちると思い込んでいました。しかし、午後1時まで見事に何の生命反応もありません。『今日はお土産ないかも?』と釣友と言葉を交わしたその時でした。ゴツッ!ゴッツ!と派手なアタリがあって上げてみると本日最長寸となる26センチの良型のカワハギでした。腹が肝でパンパンに膨れていました。隣で釣っていた口の悪い釣友が『便秘のカワハギと違うん?』と、憎たらしいことを言います。食いが止まりポイントを移しました。再び船のあちらこちらでアタリが出始めるようになりました。しかし、結局計7尾止まり。釣友は2尾と釣果に恵まれない1日でした」と、清水さんは残念そう。

 「どのようにして召し上がりました?」「普通、薄造りに『キモしょうゆ』が定番ですが、我が家では全員『肝ポン酢』がお気に入りです。絶品です」

▽カワハギ釣りの要点

 この釣りの要点の第1は、感度の良い竿先と操作性の良い軽いタックルをそろえること。第2は、エサ盗り名人のカワハギをハリ掛かりさせるのは素早いアワセが必要との誤解を捨てること。たしかに素早い対応は大切であるが、アタリがあれば、そのままゆっくりと竿先を上げていくと食い込みが良くなり、アワセ損ないが激減する。第3に仕掛けの交換を頻繁にすること。ハリ先が丸まったり、ハリスがよれたりしたものはすかさず交換することが確実に釣果につながる。

週末のイチオシ気配

■船(1)■阿尾・和歌山

 日ノ岬沖で秋イサキ狙い(27〜38センチ)が30〜50尾程度見込める。天秤吹き流し、ハリス3〜3.5号、オモリ120号。要予約。▽共栄丸=電話0738(64)2318

■船(2)■加太・和歌山

 田倉崎沖に出るアジ早朝便(30〜40センチ10〜20尾)期待。他はカワハギ専門便で同魚20〜26センチ5〜15尾。要予約。▽三邦丸=電話050(3532)9619

■船(3)■牟岐・徳島

 引き続き出羽島沖のイシガキダイ絶好調。同魚25〜50センチ10〜30尾見込める。ハリス12号、エサはウニ、マムシ。要予約。▽第八光政丸=電話0884(72)1798

■船(3)■石鏡・三重

 午後便のウタセマダイ堅調。同魚25〜65センチ2〜5尾と潮によりブリクラスまで(70〜90センチ)1〜3尾、他にヤイトカツオ、チダイなどまじる。要予約。▽幸徳丸=電話0599(32)5604

■磯(1)■大引・和歌山

 アシカの子、ヒジキ、オオクラなどでグレ30〜40センチ2〜5尾見込める。現在水温22度。これからがグレ上向く。他にカゴ釣りでイサギ30〜35センチ10尾前後。▽村井渡船=電話0738(65)1041

■磯(2)■尾鷲・三重

 イガミ間違いない。同魚25〜35センチが10尾前後。エサはホンダワラ。アオリイカの400〜700グラムがエギングで5〜10パイ期待できる。要予約。▽宮城野渡船=電話059(2)21347

■筏(1)■本浦・三重

 チヌ上向く。10日、寺浜の筏で同魚25〜32センチ30尾。エサはシラサエビとボケ。エサ盗りの状況はアイゴ、フグが活発。▽やま栄渡船=電話0599(32)6009

■筏(2)■堂ノ浦・徳島

 サヨリ本格化。養殖イケス横の筏などで同魚26〜33センチ50〜200尾。サオ5メートル、ハリス1号、サヨリ針5号。エサはオキアミ。▽細川渡船=電話088(688)0401

■波止■岸和田・大阪

 アジのサビキ釣り堅調。15〜20センチが30尾程度。そのアジを使って呑ませ釣りでハマチ45〜60センチ1〜2尾。▽岸和田渡船=電話080(8939)9535

■釣り公園■尼崎・兵庫

 マイワシ回遊中。10日、西釣り台内側で同魚14〜22センチ45尾とサッパ25尾(サビキ釣り)。針5号。▽事務所=電話06(6417)3000

 (大阪日日APG 松田勝也)



サイト内検索