大森均の釣れ釣れ草

寒グレ最盛期突入! 入門に絶好のタイミング

2021年12月17日
五島列島にまで遠征すればこんな釣果に恵まれる(写真は翔龍丸提供)

 今週に入りグレの気配が急上昇。和歌山潮岬周辺から三重尾鷲にかけての一帯は、好釣果続出し、かつ、型も40センチを超えるものが顔を見せた。これからの時期は一潮ごとに水温が下がってくるので黒潮があたる南紀に釣果が偏ってもたらされるはず。また、梶賀や古和浦など大型の実績場では例年以上に一発(50センチ超)の期待が持てそうな気配がする。

 15日には梶賀で早くも47センチが2尾確認された。「この日は何人ものお客さまがハリスをブチ切られています」と、渡船店談。市場への流通量は少なく、松皮造り(焼き切り)で食べる絶品のグレは釣り人に与えられた特権のようなもの。磯釣りを躊躇(ちゅうちょ)していた人にも入門には絶好のタイミングが今だ!

▽グレが釣れる水温は12度が限界

 釣行前の留意点として、釣行予定海域の水温の変化を知っておくとある程度その日の釣果は見当がつく。魚は変温動物なので、体温は水温より若干高めか、ほとんど同じといわれている。一般的に水温が低下すると動きは鈍くなり、水深のある磯際や、海溝などの流れの緩い場所で動かないで留まっている。低水温だから釣れないのか、というと一概にそうとも言えないから、話はややこしい。

 グレに特定して言うと、前日16度の水温が、14度になったらもう致命的だが、それが3、4日続けばまた食いだすから不思議だ。これは下がった水温に体がなじんできたことと、食わなければ生きていけない生物の本能に他ならない。しかし、一応のグレが釣れる水温は、12度が限界と言われる。

 その反対に低水温が続いて、突如暖かい潮が流れ込んで2度でも上がろうものなら、これは大釣りの可能性十分だ。厳冬期の和歌山でよくある現象であるが、湯浅、大引などでやっと1〜2尾の釣果が串本付近の磯では30尾などの釣果が出現することが度々ある。しかし、この数年はそれほど顕著に釣れなくなっている。これは黒潮の大蛇行により高水温の黒潮が遠く離れて流れているから接岸具合で2〜3度違う恩恵を受けられないからだ。

▽ちょっと無理して出かけてみよう

 かつて、この欄でも「どの釣りが面白いか」というような記事を書いた。その中でのマルチに釣りをこなす複数の名人たちの評価は、一にグレ、二はアユという結論が多かった。

 それほどグレ釣りは面白いが、事前の段取りや釣り方に技術が必要なため、おいそれとは始めにくい。私が磯釣りを始めた30年前には、磯で女性の釣り師を見かけることはなかった。ところが、近年、女性の磯釣り師を見かけることは珍しいことではない。しかも、趣味の一端という雰囲気ではなく、その完璧な衣装束からして腕前にまで想像が及ぶ御婦人が多い。

 彼女たちの磯釣りへの導入は、夫であり彼氏であることが多いという。このことからも、指南役もなく、ひとりで気ままに始めるような趣味でないことが察せられる。もし、誘ってくれる人がいたならそれは絶好のチャンスだ。ちょっと無理して出かけてみよう。それはあなたの人生にかけがえのない趣味を加えてくれるかもしれない。

週末のイチオシ気配

■船(1)■栖原・和歌山

 カワハギ堅調。白崎沖に出て同魚17〜26センチがいい人で20尾程度の安定した釣果が出ている。15日、同魚18〜26センチ19尾。エサはアサリむき身。要予約。▽かるも丸=電話0737(62)3527

■船(2)■泉佐野・大阪

 タチウオ再上昇気配。15日、午前便の淡路沖で同魚75〜100センチ15尾が竿頭。タチウオテンヤ40号、エサはイワシ。要予約。▽海新丸=電話072(469)2332

■船(3)■北港・大阪

 午後便のマアジお土産確実。14日、神戸沖に出てサビキ釣りで同魚20〜28センチ52尾が竿頭。別便でタチウオ70〜100センチ20尾。要予約。▽ヤザワ渡船=電話06(6573)7712

■船(4)■加太・和歌山

 タイラバでマダイ期待。田倉崎沖に出て船全体の釣果が同魚30〜65センチ13尾とブリ、コチ、グチなど。要予約。▽三邦丸=電話050(3532)9619

■磯(1)■神谷・和歌山

 フカセ釣りでグレ期待できる。15日、アリ島でグレ35〜45センチ5尾とマダイ55センチ1尾。水温17〜18度。▽佐知丸=電話0738(65)0736

■磯(2)■梶賀・三重

 15日、グレ35〜45センチ6尾。水温20.5度。同日、各磯で45センチ超2尾、47センチ超2尾が登場。寒グレ最盛期突入か?エサはボイル。▽榎本渡船=電話0597(27)2211

■筏■堂の浦・徳島

 ウチノ海の筏でサヨリ好調。14日、同魚28〜33センチ80尾。サシエはオキアミSS。マキエは米ヌカにアミエビ。▽斉藤渡船=電話090(3782)0837

■波止■武庫川・大阪

 落とし込みのチヌ好調。15日、2番内で同魚35〜51センチ6尾(フジツボ)。フカセ釣り(オキアミ)でも今の時期は良型がそろう。▽武庫川渡船=電話06(6430)6519

■投げ■岸和田・大阪

 例年のことながら、沖一文字を中心にカレイが一気に接岸する。同魚20〜35センチ5〜15尾期待できる。今週末あたりかそれとも来週末かというタイミング。エサは青イソメ。▽岸和田渡船=電話0724(36)3949

 (大阪日日APG 川崎禎昭)



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