大森均の釣れ釣れ草

案外いけるウルメイワシ お手製骨酒はいかが?

2022年1月28日
イワシ丸干しの骨酒

 信州に出かけて居酒屋や料理店に入ると、必ずと言っていいほどお品書きに、「岩魚(イワナ)の骨酒」と書いてある。元来、アルコールは得意な方ではないが、飲んだその時の味は忘れるほど印象が薄かった。骨酒と言えばイワナが通り相場であるが、イワナが骨酒になるならアマゴが骨酒にならないはずはない、と固形燃料と酒を持参して渓谷に入った叔父の友人がいる。「上高地でイワナの骨酒を買ってきたら、えらくうまかったから」ということに加えて、アマゴ釣りに夢中になり始めた時期が重なった。

 この日はお昼までにアマゴが数匹釣れたので「よっしゃ!」とばかりに骨酒の準備にかかった。固形燃料で十分ほどアマゴを焼いて、金属コップに日本酒を入れ、フツフツと沸かしにかかった。ほどよくアマゴが焼け、日本酒が温まったところで、コップの中にアマゴを入れた。アマゴのエキスと香ばしい匂い…。待ちきれずグイッと。その時の感想はこうだった。

 「生臭くて飲めたものではない」

▽カワハギは絶品

 先日、友人がスルメを骨酒のように熱かんを注いで飲んだという話を聞いた。その感想は「うまかった!」というが、酒なら何を飲んでもうまいと言うから、この評価は信用できない。私は、酒すべてに関して知識も関心も薄いが、それでもイワナの骨酒やフグのヒレ酒程度は試したことはある。しかし、骨酒ならぬ「スルメ酒」とは…。

 大酒飲みの友人に聞いても「その類のものは、イワナの骨酒とフグのヒレ酒しか経験がない」という。案外世間の酒好きも決まった銘柄のビール、お気に入りの焼酎や日本酒を同じ楽しみ方で過ごしていることが多いように思われる。われわれ釣り人が釣果を持ち帰って、もう一つ違った楽しみ方ができるなら骨酒の造り方を知っておいて損はない。しかし、これとてもどんな魚でも骨酒に適しているようではなさそうだ。なかでもカワハギの身を食べた後の骨とヒレを焼いて骨酒にすると絶品と聞く。対してアジはいまひとつらしい。

▽スーパーの丸干し

 要は骨酒に適している魚か否かは(1)臭みがないこと(2)ダシが出て飴色になること−が必須のようだ。食通で知られる某名人にうかがうと、釣り人が出合う魚の中で骨酒に適している魚は、カワハギ、ガシラ、メバル、アマダイ、マゴチ、マダイ、アイナメ、ヒラメ、アコウなどで、期待外れの魚は、アジ、タチウオ、キスなど、とのこと。

 ただし、いくら適している魚とはいえ新鮮な魚でなかったら、生臭さが残ってしまう。冒頭のアマゴの骨酒などは内臓とエラ、特に血合いを丁寧に取り除く「骨酒つくりの基本」が欠如していたと想像される。

 番外編として、釣った魚ではないが、スーパーでも売っているウルメイワシの丸干しが案外いけるとの情報を得て、早速、家にあったイワシの上乾丸干しで試した。熱かんを注いで5分ほどおくと、飴色になり、コーヒー色の成分が底に沈殿している。ダシが十分出ているのが一目瞭然。好みもあろうが、その味は一応合格点。フライパンで十分に乾いりして熱かんを注ぐだけ。

 読者の皆さまもお手製骨酒いかがでしょうか。

週末のイチオシ気配

■船(1)■北港・大阪

 神戸沖に出る半夜のアジ・メバル便でアジ25〜30センチ20尾とメバル15〜22センチ21尾が竿頭。オモリ30号、ベイトリール使用のみ。要予約。▽ヤザワ渡船=電話06(6573)7712

■船(2)■西宮・兵庫

 午前メバル&ガシラ便好調。25日、ガシラ17〜24センチ40尾とメバル22センチ1尾。ハリス1.5号、メバル針7〜9号。要予約。▽釣人家=電話090(8794)1091

■船(3)■泉佐野・大阪

 淡路沖のタチウオも再上昇必至。70〜110センチ10〜15尾期待できる。26日、70〜100センチ10尾。タチウオテンヤ40号。要予約。▽海新丸=電話0724(69)2332

■磯(1)■大引・和歌山

 グレが狙える。26日、アシカの子で同魚33〜41センチ9尾。そろそろカゴ釣り(タナ6〜8ヒロ)でマダイ70センチ級が釣れだす。要出船確認。▽村井渡船=電話0738(65)1041

■磯(2)■周参見・和歌山

 白島、エビ島、シオフキ島、セ島、カツオ島などでグレ30〜40センチ3〜20尾にイサギ30〜40センチ1〜5尾まじる。水温18度台。▽岩元渡船=電話0739(55)2227

■ボート■紀伊長島・三重

 カマス好調。ジグサビキ仕掛けで良型(30〜42センチ)のカマスが20〜30尾とマアジ10〜20尾。他にアオリイカ狙いで300グラム〜1.2キロ3〜6パイ。▽石倉渡船=電話05974(7)0712

■筏■堂の裏・徳島

 ウチノ海の筏でサヨリの良型(30〜35センチ)が50尾と好調。撒きエサは米ヌカとアミエビ、刺しエサはオキアミ。▽斉藤渡船=電話088(688)0453

■波止■妻鹿・兵庫

 フカセ釣りでチヌ好調。5番テトラ側が釣果断然。同魚30〜50センチ5〜10尾が連日の竿頭。タナ3〜4ヒロ。エサはオキアミ。▽日の出渡船=電話0792(46)3030

■管理釣り場■芥川・大阪

 ニジマス堅調。20〜40センチのニジマスが、エサ釣りで竿頭が20〜30尾前後。エサはイクラ、ブドウ虫。ルアー、フライ専用区でも同様の釣果。▽芥川漁業協同組合=電話0726(88)0224

 (大阪日日APG 錦 剛司)



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