大森均の釣れ釣れ草

「釣りたガール」誕生!

2022年5月13日

デビュー戦は播磨灘のタコ釣りから

初釣行でマダコをゲットした竹橋さん

 タイと並んでタコは明石の二大看板ブランドだ。当然のことながらブランドの由縁はおいしいからに他ならない。その理由は、瀬戸内海の環境にある。明石海峡から播磨灘は、タコの好物であるカニやエビが豊富であることがひとつ。さらに海峡は潮の流れが強いため、タコの運動量が自然に豊富になることがもうひとつの理由だ。「明石のタコは立って歩く」という言葉もあるほど、おいしいことを例えるその手の話には枚挙にいとまがない。

 釣り方は、タコエギと呼ばれるエビを模したルアーがこの数年で一気に主流になっている。竿(さお)先を震わせてシェイクしたり、そっと持ち上げたりすると、タコが乗って重みが伝わる。そこで一気に底からはがすつもりで掛けあわせて釣り上げる。至って簡単であるが、すべての同乗の釣り人が同じような釣果を得るかというと、そうでないから釣りはおもしろい。これから8月いっぱいが盛期で、これから更に釣況が上向くはず。

▽先祖は天草

 その明石にすむタコの先祖は、九州の天草というから聞いてみないと話は分からない。昭和38年の「サンパチ冷害」と呼ばれる異常低温で海水温が4度まで下がり明石のタコはいったん絶滅した。回遊性の高い魚はある程度漁獲量が戻るが、定着性の強いものは、その回復に膨大な時間を要することは素人にも容易に想像がつく。

 当時から食材として人気が高かったタコをそのままにはできないと、天草からタコを運んで放流し、産卵用のタコつぼを仕掛けるなどの関係者の努力が実り、漁獲量も安定するようになった。その子孫が今日の隆盛をもたらしている、とその始終を聞いた。

▽次回に備えて

 6日、高槻市の竹橋聰美さんは人生初のタコ釣りに師匠と港を早朝5時に出た。師匠は、この欄にも度々登場する松田勝也さんだ。松田さんは磯釣り、アユ釣り、船釣りなど何を釣らしても腕は一流とあの大西満名人が認めるほど。地元のサークルでその情報をキャッチしていた竹橋さんは、釣りそのものも初めてで、そのデビュー戦を松田さんにお願いをしたことが今回の釣行となった。

 とにかく、ポイントに着いて一応の手順を教えてもらって釣り始めた。しかし、ベテランでもこの時期は極めて厳しい展開に全く釣れない時間が5時間以上も続き集中力も途切れ始めた。10時半を時計が指した、その時だった。

 横に目を転じると竹橋さんが必死でリールを巻いている。「水面を割ってタコが飛び出した時は、本人もうれしかったでしょうが、『このまま釣れなかったら…』と心配をしていましたので、責任の重圧から解放され私の方が『ほっ』としました」と師匠は苦笑い。さらに「この日は竹橋さんがこの1パイ、私が6パイとあいにくの釣果でしたが、既に次回の釣行に備えてイメージトレーニングしていると聞いたので最低限の責任は果たせたようで安心しました。はやりの『釣りたガール』が一人誕生したようです」と松田さんは結んだ。

 ■問い合わせは電話080(3807)2251、加古川本庄「つりぶね かどの」まで。

週末のイチオシ気配

 

■船(1)■西宮・兵庫

 タイ1日便期待。同魚30〜45センチ1〜5尾に大サバ1〜2尾交じる。別便の午前タコ便は7〜10パイが竿頭。11日4.1キロの大ダコ登場。要予約。▽釣り人家=電話090(8794)1091

 

■船(2)■比井・和歌山

 日の岬沖トフに出船して良型イサギ釣れている。連日、30〜40センチ30〜40尾が竿頭。竿釣り、手釣りとも吹き流し3本針、オモリ120号。要予約。▽岬丸=電話0738(64)2975

 

■船(3)■家島・兵庫

 家島沖のキス期待。良型が交じる(25センチ超)。毎年、5月初旬20尾前後が後半にかけて50尾に上昇する。要予約。▽山本丸=電話090(7961)3607

 

■船(4)■鷹巣沖・福井

 鷹巣沖でマダイ(40〜60センチ)好調。同魚35〜65センチ5〜10尾に潮によりイサギ10〜20尾にアジ1〜10尾交じる。エサはオキアミ。要予約。▽アラタニ釣具店=電話0776(85)1604

 

■磯(1)■大引・和歌山

 グレ気配上向く。10日、アシカの子で同魚30〜33尾に外道のイシダイ51センチが食いついた。30センチ前後の数釣りが楽しめる。水温17.5度前後。▽村井渡船=電話0738(65)1041

 

■磯(2)■尾鷲・三重

 ようやくグレの気配が出てきた。40センチ台が姿見せる。他にイガミ専門に狙えば30〜40センチ5〜10尾。▽宮城野渡船=電話090(2186)3313

 

■波止(1)■田ノ浦漁港・和歌山

 内向き浮き桟橋でハネ50センチ超2〜5尾釣れている。アジ、イワシなどの回遊も度々あるので、サビキ仕掛けも持参したい。▽フィッシングMAX和歌山インター店=電話0734(73)5858

 

■波止(2)■南芦屋浜・兵庫

 エビ撒き釣りや青イソメのブッ込釣りでハネ40〜70センチ1〜3尾。飛ばしサビキでアジ15〜23センチ15〜30尾。▽フィッシングMAX=電話0797(34)4848

 

■ボート■由良・和歌山

 五目釣りでキス13センチ〜23センチを10〜30尾、チャリコ16〜24センチ1〜5尾、ガシラ18〜25センチ1〜5尾見込める。エサは石ゴカイか青イソメ。キス針8号、オモリ10号。要予約。▽尾張屋=電話0738(65)1006

 (大阪日日APG 松田勝也)



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