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川田さんが釣り上げた良型イサギ |
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加害者のシマフグ |
イサギの旬は初夏で、「麦わらイサギ」と呼ばれ5月中旬から6月いっぱいに最盛期を迎える。しかし、イサギファンはそれまで待っていられない。5月に入ると乗合船の釣果欄をチェックし、少しでも釣況が上向くと腰が浮いてしまう。
煮てよし、焼いてよし、刺し身にしてもよしと、どう料理してもおいしいのもこの魚の特長だ。岩礁域に生息し、群れをつくる。その群れの最上層部に型のいいものが多いので、「イサギは群れのてっぺんを釣れ」といわれる。また、イサギ釣りの良い点は、他の船釣りのような不確実な釣果に比べると、食卓を飾ってお裾分けできる程度のお土産は間違いないから人気がある。今、まさに入門に絶好のシーズンだ。
9日、枚方市に住む川田岳志さんは釣友から「少し早いかもしれませんが…」との誘いに二つ返事で応じた。去年は新型コロナの自粛が徹底しており、シーズンインしても県境を越えられなかった。釣況欄をネットで見て、和歌山の地元の釣り人が50尾、60尾と釣り上げている釣果を眺めているだけの我慢の日々だった。
とにかく、港を早朝4時半に出て半時間でポイント「トフ」に着き、船尾に釣り座を構えた。
「釣友は、1投目からアタリがあったようですが、私は8時ごろまでポツポツと散発的にしか釣れず、今一つの状態が続きました。いいアタリがきました。『これは良型!』と喜んだのもつかの間、水面下に派手な魚が見えました。釣り上げてみると、40センチ超のシマフグでした。この魚の針を外す時に不用意にも鋭い歯で指をかまれ、出血がしばらく止まりませんでした。釣友の応急処置で、その後もなんとか釣り続けることができました。この日はあいにく良型のアジも含めて20尾程度の貧果でしたが、イサギは40センチに及ぶものもあり、今季初戦としては満足しています」と川田さんはにっこり。
傷の手当てをする間に痛みに耐えてシマフグの写真を撮ったというから、そんな貴重な写真を是非ご覧いただきたい。
今後の釣況を冨田紀章船長に伺うと「トフのイサギは、型がよく40センチに及ぶものも釣れます。6月いっぱいは大丈夫でしょう」とのコメント。なお、午後8時から利用できる無料の仮眠所はきれいで設備も充実している。加えて下船後の無料の入浴サービスはありがたい。
●岬丸の問い合わせは電話0738(64)2975、「岬旅館」まで。要予約。
日の岬沖のトフに出船するイサギが上昇気配。このポイントは型がそろう。連日26〜40センチ40〜50尾の竿頭が50〜70尾程度に上昇するはず。オモリ120号。要予約。▽岬旅館=電話0738(64)2975
乗合船のキス上向き。同魚13〜26センチ30〜60尾。6月には例年90尾の釣果度々。エサは石ゴカイ。釣果さらに安定し期待できる。要予約。▽林渡船=電話0770(77)0591
鷹巣沖のマダイ堅調。潮によりブリ、ヒラマサ交じる。マダイ40〜60センチ5〜10尾、ブリ80センチ前後1〜2尾が平均釣果。要予約。▽アラタニ釣具店=電話0776(85)1604
神戸沖の半夜釣りでキアジ25〜30センチが30〜40尾安定して釣れている。サビキ仕掛け8号、オモリ30号ドンブリカゴ。要予約。▽ヤザワ渡船=電話06(6573)7712
マダイ&チヌの気配が上向き。連日チヌ&マダイともに25〜45センチが2〜5尾程度と期待できる。マダイ狙いはタナ5〜6ヒロで。▽進鉱渡船=電話0792(73)6226
グレが比較的近場で数(25〜33センチ3〜7尾)に交じって40センチが期待できる釣り場なら周参見がいい。シオフキ島、カツオ島が有望。▽岩元渡船=電話0739(55)2227
キス上昇気配。同魚20センチまでが30尾を超える釣果が出だした。ヤエンのアオリイカは1キロまでを2〜5ハイ。要予約。▽石倉渡船=電話05974(7)0712
落とし込みチヌ順調。二ケタ釣果続出。大型(45センチ超)も各所で上がっている。エサは、イガイ。他にエビ撒き釣りのハネ40〜60センチ2〜5尾。▽武庫川渡船=電話06(6430)6519
グレのフカセ釣り上昇気配。これから梅雨にかけて本格化する。西側の外向きで20〜30センチをいい人は2ケタの釣果が期待できる。▽船長丸=電話078(707)7181
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