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大ダコを仕留めた田中さん |
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「姉弟子」竹橋聰美さん |
釣りは独りでも始められるものもあれば、指南役がいなければ難しいものもある。例えば、投げ釣りやヘラブナ釣りなら何とか解説書やネットで学習すれば始められないことはない。しかし、それとても上手にできるかどうかは別の問題で、どの釣りもやればやるほど奥が深い。これが船釣りの世界になれば、対象魚によりその入門の難易度も大きく違う。
狙う魚によって水深や潮の速さ加減などの条件も違うので、「タイ釣りは潮が早いし仕掛けをさばくことも難しい」「タコ釣りは水深の浅いポイントが多いので比較的簡単」などと優先順位が生まれる。
茨木市に住む田中智之さんは、かねてより釣り名人と評判を聞いていた松田勝也さんに「一度釣りに連れて行ってほしい」とお願いをしていた。この松田さんとは、ひと月前に「釣りたガール」竹橋聰美さんを誕生させたあの人で、お付き合いをしたこの30年でも私の知る限り何人もの“釣り狂い”を誕生させた下手人でもある。
知らなければ済んだものを、底なし沼の釣りの世界に引きずり込む腕も親切心と相まって一流の松田さんは、田中さんのデビュー戦に竹橋さんの時と同じタコ釣りを選んだ。と、聞いた竹橋さんも2度目のタコ釣りに参戦を表明。こうなると、たとえ1カ月でも先に弟子入りしている竹橋さんは田中さんにとっては“姉弟子”ということになる。
7日、こうして師匠、姉弟子、弟弟子の3人はタコを狙って兵庫県加古郡本庄から出る「かどの丸」の船上の人となった。師匠から一通りの手順を教えてもらって釣り始めたが、そう簡単に釣れるはずもなく、4時間を経過してやっと鶏卵ほどの頭をしたタコが1パイ。さらにアタリがない時間が続き、隣の師匠が仕掛けを変えてくれた、その一投目だった。
先ほどとは全く違う重量感が伝わった。
「根掛かりしたと思えるほど重かったです。水面下にタコが浮いてきた時、隣の師匠から『大きい?』と声が出ました。無事、船内に取り込んだその大きさにうれしさが込み上げてきました。周囲の人や師匠の釣っているサイズから推し量って自分には釣れるはずがないような1・5キロの大物が釣れました」と田中さんはにっこり。
この日は、あいにくそのタコを含め2ハイの釣果に終わったが、姉弟子の竹橋さんは6ハイを釣り上げ師匠も筋がいいと感心していたらしい。さすが師匠は15ハイと貫禄の船中竿頭だった。さらに「熱湯から30秒で上げる、調理法のキモも師匠が伝授してくれました。家族も絶賛する『タコの刺し身』でした」
アジ好調。15日、午後便で神戸沖に出て同魚25〜32センチ38尾の同釣果2人、他は10〜25尾。40センチクラス大サバ1〜2尾。しばらく釣れ続く模様。▽ヤザワ渡船=電話06(6573)7712
マダコ上昇気配。潮周りから同魚0.2〜2.0キロ10〜15ハイから15〜25ハイに上向くはず。タコエギ50号。要予約。▽西海丸=電話078(942)6480
イサギ好調。同魚27〜40センチ50〜60尾が連日の竿頭。ハリス3号、テンビン3〜4本針、オモリ100号。要予約。▽仲政丸=電話0738(24)1844
キス上昇一途。連日、船中同魚17〜25センチ30〜40尾。8月いっぱいまで尻上がりに良くなるはず。エサは石ゴカイ。要予約。▽山本丸=電話079(326)0238
梅雨グレ本番。この時期の荒れた日の内磯は、尾鷲のヒットパターン。全天候型の尾鷲は逃げる場所があるのでオススメ。グレ40センチ超1〜3尾期待できる。▽宮城野渡船=電話090(2186)3313
アオリイカ(ヤエン釣り)が1〜3ハイ釣れている。15日、かるも島の磯で胴長30〜40センチ3ハイ。▽なぎ丸=電話0737(62)3891
内の海筏でチヌ25〜40センチ5〜10尾(オキアミ・生ミック・サナギ・コーン)。他にサビキ釣りでマイワシ18〜20センチ100尾など。▽斎藤渡船=電話088(688)0453
15日、旧一文字赤灯でエビ撒き釣りでアコウの釣果(2尾)あった。これからが期待できる。他にガシラ10尾。▽岸和田渡船=電話072(436)3949
グレのフカセ釣り絶好調。これからさらに釣果安定する。西側の外向きで22センチ〜30センチを2桁釣果は間違いない。▽船長丸=電話078(707)7181
(大阪日日APG 川崎禎昭)
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