吉武英行 五感の旅

南紀を旅して、那智勝浦

2021年1月11日
「三筋の滝」とも「那智の大滝」とも呼ばれる那智滝

 串本の絶景、海の幸を堪能し、半島を折り返し北上。新宮に向かう途中、那智の滝へ。

 「那智滝」は和歌山県牟婁郡那智勝浦町の中流にかかる滝。石英斑岩からなるほとんど垂直の断崖に沿って落下し、落ち口の幅13メートル、滝つぼまでの落差は133メートルに達し、その姿は熊野灘からも望見することができる。総合落差では日本12位だが、一段の滝としては落差日本1位。ユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部である。

 那智原始林にはいくつかの渓流があり、その渓流には六十余りの多くの滝がかかっている。那智山一帯は、滝に対する自然信仰の聖地であり、一の滝(那智滝)は飛龍神社のご神体であって、飛龍神社の境内に設けられた滝見台からその姿を見ることができる。滝の落ち口の岩盤に切れ目があり、三筋に分かれて落ちるため「三筋の滝」とも言い、那智の滝を代表することから「那智の大滝」とも呼ばれる。

 滝から15分ほどの距離で「熊野古道、大門坂」がある。京都と熊野三山を結ぶ熊野古道には、美しい自然、史跡、熊野九十九王子を祀(まつ)る神社が点在。大門坂は熊野那智大社などに続いている。熊野古道で最も美しいと言われる神秘的な道である。石畳が昔のままの姿を残し、坂を上れば那智の滝が見え、歴史に名を残す山道である。

 車であれば勝浦まで戻り、駅前周辺でグルメを楽しむのも一興だ。筆者は「bodai」に立ち寄ってみた。生マグロ中トロカツはホントにおいしかった。大根おろしとポン酢のタレが相性抜群。生マグロの刺し身、クジラの刺し身、懐かしいクジラの竜田揚げ等々、南紀の旅を終えても、いまだにこのグルメが頭から離れない。近い将来もう一度、南紀巡りを実行したいと思いが募る日々である。

 (ホテル・旅館プロデューサー)



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