吉武英行 五感の旅

香川、善通寺

2021年6月21日
弘法大師生誕の地「善通寺」。久しぶりの訪問に心安らぐ

 梅雨の真っただ中の貴重とも言える晴れた朝、いつもながら衝動的に日帰り旅を敢行。本四海峡大橋で淡路島を縦断し、鳴門大橋からの渦潮を、一般道で小鳴門橋を過ぎ、高松方面への海岸線の美しい風景を満喫、香川へと駆け抜け、弘法大師生誕の地「善通寺」を訪ねた。

 道すがらの青い海、田園風景、源平の屋島、讃岐富士(飯山)、さぬきうどんののれん。里の風景に心豊かになる。以前、弘法大師終焉(しゅうえん)の地、高野山を訪ねたことを思い出し、生誕の地の善通寺が思い浮かび久しぶりの訪問に心安らぐ。

 総本山善通寺は伽藍(がらん)(東院)と誕生院(西院)からなっている。弘法大師空海は、ここ善通寺で誕生。父君・佐伯善通(よしみち)卿の名をとって「善通寺」と号された。弘法大師が誕生した佐伯家の邸宅跡に建ち、まさにこの地が生まれ育った場所なのだ。和歌山・高野山と京都・東寺とともに大師の三大霊跡であり、四国霊場第75番札所でもある。

 中国・唐から帰国した大師は、佐伯家菩提(ぼだい)のために6年の歳月をかけ善通寺を建立、真言密教の道場としたそうな。ご住職に勧められ、御影堂地下の「戒壇めぐり」を体験。暗闇の中で自己を見つめ直し、大師と結縁できる道場とのこと。不思議な体験であったが、心が安らいでいく実感を味わえたようである。

 帰りは坂出ジャンクションを岡山方面、瀬戸大橋経由で帰途につく。途中与島で休憩と食事を、そして瀬戸内の島々を眺望、さぬき水軍を思い浮かべ、遠くに見える金比羅山、ゴールドタワー、本島などなど、久しぶりの四国旅に満足した。次は四万十川の沈下橋を見に行こうと、次の旅に思いをはせて…。(ホテル・旅館プロデューサー)



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