吉武英行 五感の旅

コロナ禍の恐怖、再度の衛生管理を

2022年5月23日
ホテル業界全体で、再度コロナ対策の強化が不可欠

 新型コロナウイルスの世界的大流行が深刻化して3年目を迎える。

 この流行が収まるまで、大勢の人が集まる場所−特に海外からの渡航者が多い場所−は危険地帯と言われ、人々が外国人の客の利用が多いホテルを避けることも日常化した。その事態が早く収束するためにも、再度対応策を講じなければならない。

 このコロナウイルスは呼吸器系の病気で、感染症研究所の発表によれば、人から人へはウイルス感染者の咳(せき)やクシャミから出た飛沫(ひまつ)を吸い込むことで感染し、机などに付着したものが人の手などを経て目、口、鼻に入った場合に病原体がうつる可能性があることを再度認識する必要がある。

 ノロウイルスなどの空気感染と違い、感染者の飛沫に接触しなければ大丈夫ということなので、ホテルの衛生管理を徹底すれば、たとえ利用者に感染者が出ても、他のお客さまへの感染は防げる。そして衛生管理の強化を、お客にも見える形で実施すれば、ユーザーの間に安心感が伝わるのではないか。

 筆者の具体的な提案はまず、空気を清潔に保てるようホテル全体の換気を考え、パブリックスペースではドアノブ、ソファのひじ掛け、テーブル、化粧室内の蛇口などもこまめに殺菌効果のある薬品を使い拭いて回る。利用者が立ち去ってからさりげなく行うというテクニックも必要。

 レストランではテーブルが密集している場合、椅子やテーブルの数を減らして間隔を空けること。テーブルを拭くことはもちろん、カスターセットなどの備品もお客さまごとに交換する。厨房(ちゅうぼう)では、シェフ、スタッフもマスク着用するのも良いかもしれない。オープンスタイルのキッチンでは、アピール度も高いかと思う。

 客室にマスクを備えれば宿泊客に感謝されることは間違いない。ホテル業界全体で予防策や万が一の場合の対応策を検討し、日本のホテルが一丸となって館内の安全化を強化し、アピールしていただきたい。

 (ホテル・旅館プロデューサー)



サイト内検索