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せっかくの旅が食事で台無しになるのはもったいない |
コロナ禍の規制緩和を理由に久しぶりのロングドライブ。筆者の住む神戸から約250キロ、福井県の曹洞宗大本山永平寺を訪ねた。1244(寛元2)年に道元禅師によって開かれた座禅修行の道場だ。
道元禅師は1200(正治2)年に京都に生まれ、14歳の時に比叡山にて出家。中国に渡り、天童山如浄禅師のもと厳しい修行に励み「正伝の仏法」を受け継ぎ日本に帰国。34歳で京都にて興聖寺を建立し、その後、越前の国に移り永平寺を開く。現在修行道場として僧侶の育成と布教教化を行っている。と、本来はもっと詳しく永平寺を紹介したいのだが、今回は、いや、度々感じていた不満を吐き出してみたい。
今回は時間もゆっくりあるので永平寺参道を歩いてみようと、参道脇にある駐車場へ車を入れた。お店の駐車場なので、参拝の帰りにお店を利用して千円以上の買い物で駐車場は無料になる。駐車場の係の方の言う通り、伽藍(がらん)を見学後、参道を散策し、それなら永平寺そばでも堪能したいと駐車場のお店で土産物などを見て2階のレストランへ上がった。
以前から感じていたというより、99%そうなのだが、こういった場所での食事は信用できないと思い込んでいる自分がイヤで、どこかのお店でこの考えを払拭(ふっしょく)したいと、その度にチャレンジするのだが一度も期待に応えてくれたお店はない。
このレストランも例外ではなかった。だだっ広いフロアに60代のおばさんが一人でお客をさばいている。と言っても、お客は筆者を含めて2組。筆者は2人連れだったが、おぼんの上には湯飲みが7個、大きなポットを置いて立ち去る。思った通りイヤな期待に応えてくれるおろしそば。トウガラシもなく、しょうゆに漬け込んだようなかみ切れない固いそばと乾燥したかのようなおろし。
この後、越前海岸東尋坊を経由してみたが、観光地を支える商店街も同じようにイヤな期待に応えてくれる。みんなでもっと声を上げようではないか。
(ホテル・旅館プロデューサー)
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