2018 トップの決意

 2018年が幕を開けた。大阪、日本、そして世界を変えようと、企業・団体の代表者らが動きだしている。「トップの決意」を随時紹介する。

働いて笑える環境大事に

NPO法人障がい者就労継続支援施設「感生」理事長
高橋 史亘さん (大阪市鶴見区)
2018年2月11日

 障害者が働けるようになるための作業所として20〜60代の男女18人を受け入れている。私の父親が経営するクリーニング店「ニュードライ」の仕事に取り組んでいる。具体的にはホテルのタオルやシーツ、飲食店のユニホームを洗い、乾燥させ、畳む業務だ。障害者にとって環境の整備は大切だと思う。

 18人のうち9人については感生が運営するグループホーム住立(すだち)で自立へ向けての支援を行っている。グループホームをするため、当初はマンションの部屋を借りる際に条件提示されるなど大変だった。このため、彼、彼女たちが作業する姿をマンションのオーナーに見てもらって理解を得ることができた。

 2016年4月に障害者差別解消法が施行されたが、私は毎週日曜日に彼、彼女たちと一緒に外出してその姿を見てもらうようにしている。フットサルをしたり、伊勢神宮に参拝したり、九州へ旅行もした。カラオケ店にも訪れ、いろんな人と触れ合っている。

 彼、彼女たちは本当にかわいい。わがままな面があり、注意すればすねるが、根は優しい。虐待防止の講習会に参加すると、障害者の名前を呼ぶときに「さん」付けするよう求められるが、私にはピンと来ない。感生ではニックネームか「ちゃん」付けだ。以前、「さん」付けしたら、本人から「気持ち悪い」と言われた。距離感を縮めることが重要ではないか。

 もうひとつ、私が皆に話していることは「働いて笑おう」だ。つらいこともあるが、楽しいこともある。中にはフィギュア好きの人がいて、私と一緒に大阪・日本橋に買いに行っている。以前は私の息子の誕生日プレゼントとしてフィギュアを買ってくれた。働きながらいろんな気持ちが芽生える。環境は大事だと改めて実感する。