キラリと光る★なにわの企業図鑑

 久しく「地盤沈下」と表現されてきた大阪だが、魅力的な企業がめきめきと頭角を現している。商品やサービスはもちろん、近年話題となっている労働環境まで、多彩な展開で注目を集めている。そんなキラリと光る現場に焦点を当てる。

ハート・オーガナイゼーション

2019年10月24日

医療従事者が経験や技術共有 ライブ配信映像で議論

 今回の手術をリアルタイムで配信するイー・ケースブックの画面では、医師の手技と同時にカテーテル(医療用管)が血管の中を移動する様子が確認できる。同社のカメラクルーは、清潔エリアのため入ることを禁じられた空間の外側から、医師の指示に従って撮影している。医用画像に矢印などを書き込むことも可能で、チャットもできる。(写真はハート・オーガナイゼーション提供)
 「イー・ケースブック」が、2019年度の「グッドデザイン・ベスト100」(日本デザイン振興会主催)を受賞。菅原社長がプレゼンテーションを行った。医療の現場で求められている「継続的に専門性を磨き質を標準化」する課題を深いレベルで把握し、解決に導いているとして、高く評価された。(写真はハート・オーガナイゼーション提供)
 大阪大大学院医学系研究科の国際循環器学寄付講座を受け持つ角辻暁教授が、ハート・オーガナイゼーションのオフィスからライブ撮影し、配信している様子。(写真はハート・オーガナイゼーション提供)

 ハート・オーガナイゼーションは医療技術の情報共有クラウドサービス「e −casebook(イー・ケースブック)」を展開している。

 イー・ケースブックは医療従事者が自身の持つ経験や技術、情報などを共有・相談・検討し、医療の質を高め合う「症例検討プラットフォーム」。オンラインで医用画像「DICOM(ダイコム)」の映像を見ながら議論でき、グループや学会単位など限定したメンバーでの利用も可能だ。患者の個人情報を保護する仕組みがあり、特許を取得している。

 2014年から提供している循環器専門チャンネルには、世界で約1万人の医師が登録しており、今年9月には整形外科専門チャンネルをスタートさせた。

 世界トップレベルの専門医の手技や症例解説、各地で開催される主要研究会の状況をライブ配信するなど、高度な医療技術の共有化に期待が高まっている。

■住 所 大阪市淀川区西中島5の5の15
       新大阪セントラルタワー4階
■社 長 菅原俊子
■設 立 2004年
■資本金 1億8300万円


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