澪標 ―みおつくし―

脳と腸はベストパートナー

中野真由美
細胞矯正士・健康管理士・カウンセラー・(株)ゴッドワールドエンターテインメント所属タレント
2018年11月23日

 こんにちは。秋も深まってまいりましたね。5回シリーズで書かせていただいているこのコラムも4回目を迎えました。人の体は食べ物でできていて、体に良いものを口から取り入れて不要なものは排泄(はいせつ)をする。この一見当たり前に思えるメカニズムが現代人の体内では行えておらず、薬ではどうにもできないさまざまな生活習慣病がまん延していることをお伝えしてきました。今回は、人が生きる上で非常に重要とされる「脳」と、案外おざなりにされがちな「腸」のとても深い関係について書こうと思います。

 「脳腸相関」という言葉をご存じでしょうか。私も健康管理士になって初めて知った言葉です。腸は第二の脳と呼ばれ、実は脳と腸は連携して動き、脳と同じくらい腸は重要な臓器なのです。赤ちゃんがお母さんのおなかの中で育つとき一番初めにできるのが腸です。人の体は脳からさまざまな伝達物質が出て全身の機能を動かしますが、腸の機能がうまく働かないことで脳にさまざまな影響を与えるのです。

 例えば、便意を我慢したり便秘などで食べたものが長く腸内にとどまると悪玉菌が増殖し、腸が吸収した栄養素と共に悪玉菌も血管に流れ込んで全身に流れるため、血液は汚れてドロドロになります。ドロドロの血液は、細い細い体の末端の毛細血管や脳の毛細血管で詰まってしまい、心筋梗塞や脳梗塞などの原因となるのです。

 また、人の心に幸せ感をもたらす「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンというホルモンの原料は腸内細菌が作るので、腸内環境が悪くなるとセロトニンがうまく作れなくなり、イライラや恐怖、怒りが制御できなくなったり、うつ病などの原因にもなります。外からのストレスがかかったとき、気持ちを切り替えたり、ピンチの時もパニックにならずに、さまざまな解決法を柔軟に発想して行動するには、健康な脳が必要ですね。そのためには、脳と深いかかわりのある腸の環境を常に整えておくことが大切です。

 腸内環境を整えたりセロトニンを作ったり免疫細胞を教育する素晴らしい善玉菌を増やすには、善玉菌の好物である水溶性の食物繊維を毎日の食事からとってあげることで、おなかの中の英雄は静かに活躍してくれます。添加物や農薬、抗生物質は腸内の生きた善玉菌を弱らせたり死滅させてしまいます。私たちの体は生きています。地球にある自然の一部です。添加物や農薬、化学薬品など地球上には本来なかったものを体の中に入れると、地球の環境破壊と同じことが体内で起きるのです。

 人の体は小宇宙ともいわれるように、自然のバランスを崩さないようにできるだけ人工のものではない自然に近いものを腸内細菌に食べさせてあげたいものです。

 人間の司令塔である脳の健康は食べたものが腸で正常に消化、吸収、排泄されるかどうかで決まります。お子さんの性格や成績、仕事の業績や生き方まで腸内環境で決まると言っても過言ではないかもしれません。最終回はその実体験を書きたいと思います。

 (なかの・まゆみ、大阪市淀川区)