澪標 ―みおつくし―

ビジネスシーンに図書館を

岡本 泰子
大阪市立中央図書館利用サービス担当係長
2021年2月22日

 2月22日は、「ニャン(2)ニャン(2)ニャン(2)」と読む語呂合わせから、猫の日に制定されています。私たち司書は、いろいろな本に出会うきっかけにとさまざまな展示を企画しており、猫の日にちなみ大阪市立中央図書館1階ティーンズコーナーでは、ネコが主要なキャラクターとして登場する小説や絵本などを集めた図書展示「ねこ・ネコ・Nekko」展、平野図書館では、平野区在住の猫写真家山本正義さんの作品展を開催しています。山本さんには、中央図書館で開催した就労イベントでご自身の体験をお話しいただいたのをご縁に、昨年の中央図書館に続き、今回は平野図書館で展示していただいています。

 図書館での就労イベントは意外に思われるかもしれませんが、図書館では仕事を探されている方のお役に立つ情報を提供しています。中央図書館2階ビジネスコーナーには、資格ガイド本や、履歴書・エントリーシートの書き方などの本を集め、ハローワークなど公的機関のチラシを置くミニコーナー「働きたいあなたを応援します」を設けています。各区の地域図書館の「しごと支援コーナー」でも、就労支援・自立支援・生活再建などに役立つ本を提供しています。図書館カードとパスワードをお持ちの方は、語学・IT・福祉関係・電検など各種資格取得に役立つ電子書籍がご自宅から無料でご利用いただけます。

 また、お仕事に活用していただけるビジネススキル向上のための本、新聞・雑誌のバックナンバーもあり、市立図書館全館で新聞や雑誌記事・判例が検索できるデータベースも無料で提供しています。ビジネスに関するご相談にも対応しており、「西区内の商店街の店舗数を知りたい」などの事例を、ホームページのビジネス支援ページ(https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page〓id=499)で公開しています。

 大阪を元気にしたいと開催している中央図書館ビジネス講座元気塾では、コロナ禍での試みとして、昨年8月動画講座「プレスリリースの書き方・届け方」を公開しました。あわせて、図書館のビジネス支援サービス紹介動画も作成しました。また、コロナ禍で休止していた講座の再開後は講師に許可いただいた、特許・IT/IoT・決算数値・交渉術・事業計画をテーマにした講座の録画を、大阪市教育委員会YouTubeチャンネルで3月末まで公開します。読者の皆さんもどうぞご覧ください。

 大阪市立図書館は今年創立100周年を迎えます。昭和初期に大阪市立図書館が刊行した 『実業と図書館』には「産業の発達に貢献することこそ、最も重要な公共図書館の責務である」と書かれています。先人の思いを継ぎ、時代に応じたビジネス支援サービスを展開していきたいと考えています。皆さんのビジネスシーンに、図書館をどうぞご活用ください。

 (大阪市西区、おかもと・やすこ)



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