澪標 ―みおつくし―

大阪市立図書館100周年

岡本 泰子
大阪市立中央図書館 利用サービス担当係長
2021年11月1日

 大阪市立中央図書館は、1961(昭和36)年11月1日、大阪市立大学家政学部運動場跡(西区現在地)に、地上3階地下1階建て、約6800平方メートルの大規模図書館として開館、今年で60年を迎えました。小中学生室や学習室に通ったことを、懐かしく思い出される読者もおられるのではないでしょうか。旧中央図書館閉館後の旧電気科学館での仮開館を経て、現中央図書館は、96(平成8)年7月、約3万4500平方メートルと規模を拡大し開館、今年で25年となりました。

 大阪市立図書館としては、今年開館100周年を迎えました。21(大正10)年6月に阿波座図書館(西区、以下区名は当時名称)、西野田図書館(北区)が開館、同年10月に御蔵跡(おくらあと)図書館(南区)、清水谷図書館(東区)が開館しました。当時は閲覧料を徴収したり、館外貸出を行わない図書館もありましたが、大阪市の図書館は当初から、数え年7歳以上であれば無料で利用することができ、館外貸出も積極的に行っていました。

 37(昭和12)年に中央図書館建設が決まりましたが、資材不足で計画は延期となりました。45(昭和20)年3月の大阪大空襲で、開館準備中の育英図書館、唯一開館していた今宮図書館、戦時託児所に転用されていた旧阿波座・旧御蔵跡図書館が全焼、残されたのは、旧西野田・旧城東図書館の図書約2万冊のみでした。

 戦後の46(昭和21)年7月、精華国民学校(南区)の空き教室に育英図書館が開館しました。50(昭和25)年、桜宮公会堂へ移転、大阪市立図書館となり、その後、桜宮図書館と名称を変え、80(昭和55)年に閉館しました。52(昭和27)年には、大阪市立図書館本館(天王寺図書館旧館)が天王寺公園内に開館、85(昭和60)年、現天王寺図書館への移転のため休館するまで、多くの方に利用されました。公園内の図書館として記憶されている読者もおられるのではないでしょうか。

 71(昭和46)年度、東住吉図書館(のちの平野図書館旧館)、西淀川図書館(旧館)から各区の地域図書館の整備が進み、89(平成元)年、新設された中央区に島之内図書館が開館、現在の1区1館の体制となりました。

 「市立図書館のあゆみ」ページ(https://www.oml.city.osaka.lg.jp/?page_id=422)では、写真を交えて大阪市立図書館の歴史を紹介しています。12月には、100周年記念行事も予定しています。

 大阪市立図書館は創設以来、市民の知る自由と学習する権利を保障する基盤施設として、各時代に諸先輩方が議論を重ね、市民サービスの拡充を図ってきました。コロナ禍での臨時休館など厳しい100周年になりましたが、今後も時代にあったサービスを模索していきます。皆さんには、利用者として今後の歴史をともに歩んでいただければと願っています。

 皆さんのご来館お待ちしています。(大阪市西区、おかもと・やすこ)



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