月刊オリックス・バファローズ通信

前半3位 躍進の原動力 増井浩俊投手

2018年7月29日
自身最多の40セーブを目標に据え、「届くところまで来ている」と手応えをにじませる増井投手
西武戦でセーブを挙げる増井投手=6月26日、メットライフドーム

 前半戦を同率3位で折り返し、首位の西武を射程に収めるわれらがバファローズ。躍進の原動力となっているのが安定感抜群の守護神、増井浩俊投手(34)だ。移籍1年目で早くも23セーブ(20日現在)を挙げている。絶大な期待が懸かる新ストッパーに、逆転Vに向けての抱負を聞いた。

■認められた

 −昨年12月の入団会見では、「関西の“ボケ”に対応できるか」と不安ものぞかせた。入団から半年を経て、今の心境は。

 もう、すごく自分のペースというか、みんなとも仲良くできています。すっかりなじんできました(笑)。

 −移籍後、ファンとの交流は。

 「来てくれてありがとうございます」って声をかけてくれたり、僕の(背番号入りの)ユニホームを着てくれる人もいるので、認めてもらえたのかなという感じはしています。

 −同じ会見では、若くて良い選手が多いとも話していた。中に入ってみた印象は。

 チーム全体が若いなという印象がありますし、その中でもみんなポテンシャルが高い。これからますます楽しみですね。

 −その中で注目している選手は。

 投手陣では、由伸(山本)は19歳であれだけ能力があるのですごい。それに沢田(圭佑)や近藤(大亮)は僕から何かを得ようとしてくれている。

■重圧をかけて

 −移籍1年目ということで、周囲の期待も大きい。重圧をどう乗り越えたのか。

 自分でもプレッシャーをかけて移籍したので、練習も丁寧にやるようになったし、気持ち的にも「やらなきゃ」という思いが新たに芽生えた。そこはレベルアップできたという気がします。

 −どんなプレッシャーを。

 平野さん(佳寿・現ダイヤモンドバックス)が抜けて、抑えを任せたいというチームの期待もありましたし、ファンからもそこでしっかり結果を出すことを求められていると感じていた。「増井が来てよかった」と思ってほしいというのは考えていました。

 −今季は自身最多の40セーブを目標にしている。

 届くところに来ている。前半戦はすごく順調にきたという手応えはありますね。

■守り勝つ野球を

 −「抑え」には特別なこだわりがある。

 やっぱり打者と相対したときの緊張感だったり、九回を抑えたときの達成感。

 −クローザーとして、最速155キロの速球とフォークのキレが最大の持ち味。特にフォークは腕の振りを意識している。

 ストレートはもちろん思い切り腕を振るんですけど、フォークのとき、いかに打者をだませるか。途中まで「ストレートなんじゃないか」と思わせるように投げられるかですね。登板した試合を映像でチェックしながら修正して、という繰り返しです。

 −軌道がずれていると抑えられない。

 やっぱり打者に見切られたり、空振りが取れなかったりというのは感じますね。

 −ペナントレースを折り返し、優勝争いに絡んでいる。後半に向け、意気込みをお願いします。

 前半、投手陣はすごく良い形だったと思う。若い選手たちのレベルアップを助けながら、後半も守り勝つ野球を続けてなんとか優勝したい。登板数が増えているので、ガス欠しないよう、終盤まで体のケアと日頃の準備をしっかりやっていきたいですね。

剛速球がうなる

 ▽…マラソンランナーのような体形からは想像できない、最速155キロの剛速球がマウンドでうなる。チームが開幕から81試合完投ゼロ(17日の日本ハム戦でストップ)という異例の状況で、絶大な存在感を発揮しているのが新守護神だ。人生初の関西で、移籍当初はなじめるか不安だったという増井投手。大阪のファンは既に受け入れていますよ。(ふ)

 増井浩俊(ますい・ひろとし) 1984年6月26日生まれ。181センチ、74キロ。右投右打。投手。静岡県出身、静岡高−駒大−東芝。2009年ドラフト5位で日本ハムに入団、17年オフにオリックスへFA移籍。今季はリリーフとして39試合に登板し、1勝23セーブ、防御率は1.52。通算成績は441試合で34勝28敗133セーブ、防御率は2.61(20日現在)。12年に最優秀中継ぎ投手。15年プレミア12、17年WBC日本代表。背番号17。


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