きらめきびと

商品開発に奮闘する農学博士

タイヨーフーズ専任部長
中田 邦彦さん
2021年3月8日

 オフィスビルやマンションの給排水関連施設の保守管理・清掃などを行うタイヨーP.U.S(大東市深野2丁目、石川竜三社長)は、新型コロナウイルス禍にあっても黒字経営を継続。昨年夏には国連P.R.I.D.E日本(太平洋地域発展及び教育組織)制定のSDGs(持続可能な開発目標)推進ベスト企業賞を受賞した。

 そんな「大東市の元気企業」が、新たな柱に育てようと力を入れているのが健康事業で、別会社(タイヨーフーズ)を設立。専任部長として商品開発の軸になっているのが、農学博士の資格を持つ中田さんだ。

 八尾市の出身で、「食品の勉強をしたい。(住んでいる大阪から)遠い大学で」という理由で、北海道大水産学部に進学。その後、大阪府立大大学院農学研究科で、主にビタミンC関連物質の還元性化合物に関する研究を行い、農学の学位(博士)を取得した。

 日本冷凍食品検査協会の品質保証部次長、総合水研究所取締役(食品検査担当)などを経て2018年8月、タイヨーフーズに入社。大学などの研究機関と連係して新商品の開発に打ち込んでいる。

 健康食品は、消費者の信頼を得る上で、しっかりとした根拠が欠かせない。その点、同社は詳細なデータを明示しており、消費者に安心感を与えている。

 現在の主力商品はハナビラタケを主成分にした「糖鎖GIRL(とうさが〜る)と、黒豆納豆にハナビラタケ粉末と乳酸菌を加えた「愛なっとう」。ハナビラタケの成分・βグルカンは、科学誌ネイチャーに抗ガン効果のデータが掲載されるなど、健康増進に有効な成分として注目されている。

 さらにコロナ禍の中、人気を集めているのがダチョウ抗体配合スプレー。新型コロナウイルスを不活性化し、感染の抑制効果が期待される、ダチョウ抗体の成分を活用した商品で、「予想以上の反響」と目を細める。

 妻・康子さん(58)、高校2年の長男・和邦さん(17)と、堺市で3人暮らし。2時間の通勤も「苦ではありません」と笑顔を浮かべる。57歳。



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