きらめきびと

再起懸け、宝塚へ移転

とっとりゆかりの店「郷音(さとね)」主人
白岩 俊夫さん
2021年5月14日

 大阪市のビジネス街・北浜で、鳥取の食材を使った郷土料理を提供していたが、3月に店を畳んだ。最後の客を送り出すと、悔し涙があふれ出た。「誰に対してではなく、ただ悔しくて…」

 新型コロナウイルス禍のあおりを受けて客足が遠のき、忘年会シーズンも客席は埋まらないまま。費用対効果を踏まえて撤退を決めた。とはいえ、2003年開業以来の顧客名簿は4千人に上り、料理の味を褒めてくれた声を思い出すと、「このままでは終われない」と意地も湧く。再起を懸け、兵庫県宝塚市で7月に新店舗を構える意向だ。

 歌劇の街で知られる宝塚だが、新店舗の予定地は、かまどの神様「荒神さん」のお膝元。清荒神清澄寺に通じる阪急清荒神駅前で、2階建て空き店舗の改装を進めている。

 宝塚の姉妹都市が松江市のため、新店舗のキャッチコピーは「山陰のあじ」。戦国武将だった「山陰の麒麟児(きりんじ)」山中鹿介の長男(山中新六幸元)が手掛けた清酒発祥の地・伊丹市の地酒も取り寄せ、話題性を高める。併せて、境港に水揚げされるアジのフライを目玉にランチやテークアウトも充実させる。

 鳥取県八頭町出身。八頭高野球部に所属し、3番レフトだった。桃山学院大では空手部。カンフー映画「燃えよドラゴン」のブルース・リーにあこがれていた。愛読書は野球漫画「あぶさん」(水島新司作)。現在は、リハビリとトレーニングのため「ワールドウィング宝塚」に通っている。将来の夢は、妻信江さんとの海外旅行。宝塚市在住。67歳。



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