来阪catch

俳優として腹を決めて

映画「影踏み」
監督 篠原 哲雄
主演 山崎まさよし
2019年11月16日

横山原作のアウトロー

「自然発生的にまた一緒の仕事ができた」と話す山崎まさよし(左)と篠原哲雄監督=大阪市北区のFM802
山崎まさよし(左)と北村匠海(C)2019「影踏み」製作委員会

 ミステリー作家横山秀夫の同名原作を映画化した「影踏み」(東京テアトル配給)がテアトル梅田で上映されている。名作「月とキャベツ」のコンビ、山崎まさよし(47)と篠原哲雄監督(57)が23年ぶりにタッグを組んだ作品。主演の山崎が「今度は俳優として腹を決めて取り組んだ」と言えば、篠原監督は「横山原作のアウトローをリアルに描けた」とそれぞれ振り返る。

 「月とキャベツ」は歌手の山崎が映画初主演し、篠原監督が長編に初挑戦した青春映画。売れないミュージシャンの山崎が暗い青春時代を過ごす物語で、映画は好評で、音楽も手がけ山崎が歌った主題歌「One more time,One more chance」が大ヒットした。

 その後2人はショートフィルム作品は撮っているが長編は23年ぶり2本目。山崎は「僕はミステリー作家の横山さんのファンで、たまたま群馬の『伊参スタジオ映画祭』でお会いすることがあって、話をさせてもらい盛り上がり今回の話に発展した」。篠原監督は「僕も同じ映画祭で横山さんと知り合い、まだ未映画化だった『影踏み』の話になり、横山・山崎・篠原で1本ということになった」。

 横山作品は警察内部の人間が犯人を追って行くミステリーが多いが、今回は民間の泥棒が主人公で、彼の視点から殺人事件を追っていくストーリー。篠原監督は「山崎さんは警察よりも民間の人の方が似合うし、アウトローの泥棒というのは面白い」と乗った。山崎は「最初はできるかなと思ったが、魅力的な横山原作と篠原監督には全幅の信頼があるし、やることに決めた。前作と違って今度は俳優として腹をくくって取り組んだ」。

 山崎が扮(ふん)する真壁修一は「ノビ師」といわれる窃盗犯で、警察から「ノビカベ」と呼ばれ一目置かれている。「彼は過去のことにフタをしており、盗みで人生の帳尻を合わせている。ワルだけど義賊のようなとこもあってやりがいがあった」と山崎はにっこり。「修一には弟(北村匠海)がいて、微妙な絡みがあって山崎さんの芝居は難しかったと思うが、ハードボイルドでカッコよかった」と篠原監督は俳優・山崎を絶賛。

 大竹しのぶ、尾野真千子、竹原ピストル、中村ゆり、藤野涼子らが共演する異色のミステリー編になっている。



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