来阪catch

フル回転で疾走!

オムニバス青春映画
「RUN!―3films―」
3作出演 津田 寛治
2020年1月4日

松田優作さんの影追って

「三つの役を演じ分けて楽しかった」と話す津田寛治=大阪・十三のシアターセブン
「RUN!−3films−/VANISH」の津田寛治(C)TEAM RUN!

 個性派俳優の津田寛治(54)が土屋哲彦、畑井雄介監督によるオムニバス青春映画「RUN!−3films−」(MAP配給)の3作に出演しフル回転で疾走している。「若手の俳優、監督と一緒に走って痛快だった。撮影中、尊敬する故松田優作さんの影を追っていた」という津田に撮影を振り返りながら独自の俳優論などを聞いた。

 津田が俳優デビューしたのは北野武監督の「ソナチネ」(1993年)で、以降、個性派の性格俳優としてドラマ、映画で活躍している。「北野監督の演出に驚かされいろんなジャンルの作品に出てきたが、最近は若い俳優や監督と付き合うことも多く刺激を受けており、今回の作品につながった」

 コンビニ店員の青年(篠田諒)がそこに強盗に入った青年(木ノ本嶺浩)と遭遇し、2人が小・中学生時代の同級生だったという話の中に入る警官に扮(ふん)した「追憶ダンス」(土屋監督)に始まり、人の肉を食べる男(松林慎司)と遭遇する半グレの死体処理係の男に扮した「VANISH」(畑井監督)、さらに売れない俳優(黒岩司)が紛れ込んだ撮影現場で主演スターを演じている俳優に扮した「ACTOR」(土屋監督)という短編3本に挑戦している。

 「追憶−」の津田は2人の青年がお互いの出自に疑心暗鬼になっている時に「強盗を逮捕するために張り切る真っすぐな警官だが、仲裁役にならず始末が悪い。撮影中に本気で相手の首を絞めて窒息させそうになって冷や汗が出た」と苦笑い。「VANISH」の死体処理係は「日本で年間失踪者が10万人いるそうで、その末端で生きている人。監督のスタイリッシュな演出で面白かった」

 「ACTOR」がオムニバスで最初に撮影された作品で「俳優の黒岩君が舞台のギャラが入った時、それで映画を作りたいと言い出して、僕も仲間になった。主演の黒岩君は売れない俳優だが、僕はアクションスターの役で、優作さんを思い出しながら自分流の俳優観でやらせてもらった。僕の人生のテーマは『再生』。共演した若手の俳優陣やスタッフと『頑張ろう』と話し合った」

 「RUN!−」は若手俳優と作家の思いをバックアップする津田の俳優論が潜んでいる。福井県出身。

 17日から京都のMINAMI会館、18日から大阪・十三のシアターセブン、神戸の元町映画館で公開。



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