戦跡を巡る 戦渦を越えて

 戦争を体験した世代が少なくなる中、ちまたには軍関連の遺構や空襲の傷痕、犠牲者を悼む慰霊碑など、もの言わぬ戦争の証言者が現存している。しかし華々しい開発の陰で姿を消した戦争遺構も多く、運よく保存・転用されているものはごく一部にとどまる。令和の新時代を迎えてなお、人知れず戦争の戦渦と恒久平和を無言で訴える戦跡を写真で紹介する。

戦跡を巡る 戦渦を越えて(35)

2021年4月11日

鈴鹿海軍航空隊の点鐘台(三重県津市)

 香良洲歴史資料館前に移設。説明板によると、鈴鹿海軍航空隊の開隊時から終戦まで、時報の役目を果たした。


三重海軍航空隊(三重県津市)

 1942(昭和17)年、香良洲町に発足。終戦までの3年間に約3万8千人の少年らが入隊し、予科練習生として基礎訓練を受けた。同地域にはその歴史を伝える「香良洲歴史資料館」があり、屋外には多くの慰霊碑が並ぶ。


三重海軍航空隊正門(三重県津市)

 三重海軍航空隊は戦後、解体され、施設の一部は学校の校舎などに再利用された。現在は正門が、香良洲歴史資料館に移築復元され残る。


連合艦隊凱旋記念塔(三重県津市)

 連合艦隊司令長官・東郷平八郎の偉業をしのび、1934(昭和9)年に津市偕楽公園に建設。そのいかりなどが、「永久保存のため」に現在の香良洲歴史資料館前に移設されている。



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