戦跡を巡る 戦渦を越えて

 戦争を体験した世代が少なくなる中、ちまたには軍関連の遺構や空襲の傷痕、犠牲者を悼む慰霊碑など、もの言わぬ戦争の証言者が現存している。しかし華々しい開発の陰で姿を消した戦争遺構も多く、運よく保存・転用されているものはごく一部にとどまる。令和の新時代を迎えてなお、人知れず戦争の戦渦と恒久平和を無言で訴える戦跡を写真で紹介する。

戦跡を巡る 戦渦を越えて(43)

2021年5月30日


陸軍省の標石(兵庫県姫路市)

 姫路城の周辺には「陸軍」と刻まれた標石が残り、かつて陸軍用地であった歴史を今に伝えている。


国土復興之祈願塔(兵庫県姫路市)

 喜斎門跡近くに終戦翌年の1946年に建立。戦火に倒れた兵士や犠牲となった市民らのみ霊の成仏を祈念する。


歩兵第10連隊跡碑(兵庫県姫路市)

 1874年ごろから1925年まで、姫路城三の丸広場に兵営を設置。城内にある石碑によると「皆滅私奉公の至誠に徹して日夜練武に精進」とある。西南の役をはじめ日清、日露戦争での偉勲が記される。


姫路市立美術館(兵庫県姫路市)

 1905年に陸軍省技官の宮本平治、井田熊吉の設計で姫路陸軍兵器支廠(しょう)(後の第10師団兵器部)の倉庫として建てられた。戦後は市役所となり、80年に市庁舎の移転に伴い美術館に転用された。



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