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トランクルーム「収納ピット」 都心へサービス拡大

2019年8月21日

季節の衣類や本、バイク…… 稼働数関西ナンバーワン

店舗の外観イメージ
屋内に設けられたトランクルーム「収納ピット」
収納のイメージ

 衣替え後の衣服、部屋に収まりきらない書類や本、バイクの駐車スペース−。普段使っていないものを低料金で預かる「トランクルーム」のサービスが都心を中心に広がっている。大阪、兵庫を中心にトランクルーム「収納ピット」を展開するアンビシャス(大阪市中央区)は7月8日に同区に271号店を出店し、関西地区での稼働店舗数ナンバーワンを達成した。

 同社の調べによると、2019年7月1日時点の関西地区のトランクルーム店舗数は大手4社で943店に上り、うち271店が大阪市内にある。同社の設立は06年。10年には23店、15年には143店を達成し、20年には394店を見込むなど急成長を続けている。

■屋外から屋内へ

 同社は09年ごろまで、屋外型トランクルームを中心に大阪市内を除く郊外に出店していたが、同年のリーマンショック以降は同市内の空き店舗増加を受け、ビルの中にある屋内型のトランクルームを展開してきた。物を保管するだけのトランクルームは駅から遠いことや築年数の古さ、形状などの影響を受けにくく、都心部での出店が順調に増加。キャンプ用品や季節の衣類、家電など日常的に使わないかさばるものや自転車通勤者によるロードバイクなどの駐輪活用の受け皿となっている。

■顧客が編み出す

 同社のユーザーの声を紹介すると、「衣替え時の衣服と年間行事商品の整理のために借りた」というのは32歳の主婦。「衣類、車用品、クローゼット内の不用品などを入れている。今はクローゼット内の整理ができ、必要なものだけが家の内にある状態」。41歳の会社員の男性は「バイクの駐車スペースとして利用している。自宅マンションの駐車スペースでは盗難や自転車などによる傷が心配だったが、現在は不安なく利用できている」

 最近では引っ越し業者の人手不足などを背景に、一時預かりなど短期的な需要も増加しているという。

 また、同社が展開している「収納ピット」は自社生産しているパーテーションで仕切る方式のため、初期費用を低く抑えることができる上に、ビルの形状に対応しやすいことも出店のハードルを下げている。

 同社の清水昭安営業本部長は「利用者の求める近さと安さに対応できれば、利用方法は顧客が編み出してくれる」と手応えを感じている。



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