トレンド特急便

日本写真映像専門学校の学生 卒業製作に励む

2019年12月4日

主演にプロの俳優起用 「クールガイ」来年2月上映

大阪市内で撮影を進める学生スタッフら
真剣な表情で演技を確認する大友監督(手前左)と稲井さん(中央)

 映像関係の仕事を志望する大阪の専門学校生が、卒業製作の一環として映画づくりに取り組んでいる。メインキャストにプロの俳優を起用し、来年2月には映画館で上映する“本格作品”。11月から大阪市内で撮影がスタートし、学生らが「一つの作品として楽しんでもらいたい」と生き生きとした表情でカメラを回している。

 製作にあたるのは、日本写真映像専門学校(大阪市東住吉区)の映像クリエイション学科映画・テレビ製作コースの2年生13人。今年5月ごろから本格的に動き始め、原作・脚本からロケ地選び、交渉、撮影、演技指導まで学生が主体となって進めている。

 作品タイトルは、「クールガイ」。笑顔すら見た人がいないというクールなイケメン男子高校生が、人生初めての友だちづくりに挑戦する学園物語。主人公のクールガイは、東京を拠点にテレビ、映画、CM、舞台など幅広い分野で活躍する俳優の稲井大地さん(23)が務める。

■俳優の経験も借り

 「シーン1、カット5、テイクワン、用意スタート」−。11月下旬、大阪市内の高校で撮影が行われた。主人公が登校中に不良に絡まれる映画冒頭の重要な場面。稲井さんが相手の攻撃を軽くいなしたところで、「カット!」。すぐに出演者らがモニター前に集まり、真剣な表情で動きを確認する。監督が「はいオッケー!」。張り詰めた緊張感がふっと和らいだ。

 同作が映画初主演となる稲井さんは学生らの動きを、「普段の現場に比べ数は少ないが、何の不便も感じさせない。完璧」と評価。演技に関してだけは「自分の現場経験が少しでも生かせれば」とシーンの合間などに積極的に意見を出し、「より良いものを一緒につくる」現場になっているという。

■スタートライン

 プロ絶賛のスタッフワークにも、「バタバタは見せないように何とかやっている」と謙遜するのは監督の大友拓未さん(21)。これまで学校内では映像作品もつくってきたが、「プロを前にしたとき、自分の考えをどう伝えればいいか。(演技の)動き方も含め、現場を知る稲井さんの存在は大きい」と“違い”を強調する。

 卒業後は映像編集の仕事に就く予定で、この作品は社会へ挑戦する「スタートライン」でもある。「製作の立場で学んだ経験は就職先でも必ず生きる」。将来を見据えるその目には力強さがあふれていた。

 映画「クールガイ」は来年2月6日、大阪市阿倍野区のあべのアポロシネマで上映予定。



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