トレンド特急便

30分で2時間分の効果 街中で高地トレーニング

2020年1月8日

「30peak帝塚山」 24日オープン

内覧会でトレーニングを公開する朝原さん、中村さん、荒川さん(手前から)。マシーンの前にはそれぞれのSPO2の数値が表示されている
トレーニング中は専用の機器を指に付け、血中酸素飽和度を測定する

 酸素が少ない高所で練習し、心肺機能など運動能力を高める高地トレーニング。競技を問わずトップアスリートの強化法として定着しているが、近年はフィットネスや美容の効果を期待し、一般にも広がりを見せている。24日には、標高2500メートルに相当する酸素濃度空間を体感できるトレーニングスタジオ「30peak帝塚山」が大阪市阿倍野区にオープン。まさかの帝塚山で高地トレーニングだ。

 大阪府内を中心にフィットネスクラブやスイミングスクールを展開するオージースポーツ(大阪市中央区)が運営。高地トレーニングスタジオは、昨年3月に開業した芦屋店(兵庫県芦屋市)に続いて2店舗目になる。

■プロ選手も利用

 酸素濃度が薄い高地では、血液中の酸素量が一時的に低下。その刺激によって体内の細胞が活発化することに着眼したのが、高地トレーニングだ。

 主に、骨格筋の毛細血管が発達し、血液中の赤血球やヘモグロビン、ミオグロビンが増加することによる持久力の向上、脂質や糖質をエネルギーに変えるミトコンドリアの働きで代謝が活発になる効果が挙げられる。ジムでは「30分で2時間分の運動効果」をうたう。

 芦屋店では、短時間の運動で効果が得られることから会社帰りのビジネスマンや女性客、市民ランナーの利用が多いが、プロサッカー選手や陸上のトップ選手も日常的に利用する。

■富士山の6合目

 昨年12月の施設内覧会では、北京五輪の4×100メートルリレー銀メダリストの朝原宣治さん、女子マラソン代表の中村友梨香さん、そして陸上走り幅跳び世界選手権の代表の荒川大輔さんが出席し、トレーニングの様子を公開した。

 自走式のランニングマシーンで走った朝原さんは、「心拍数の上がりや、発汗の反応がすごく早い」と効果を強調。アメリカでの高地合宿を行ってきた中村さんは「低酸素ルームのほうが、息が上がる感じは早い。街中で高地トレーニングが実感でき、効率良くトレーニングできる」と話した。

 ジムには、ランニングマシーン4台を置いた標高2500メートルのAルーム、ヨガレッスンを行う標高2千メートルに設定したBルームがある。利用者は、トレーニング前に血圧を計った上で、専用の機器を指に付けてトレーニングを実施。部屋にある大型モニターでは、それぞれの動脈血液の酸素飽和度(SPO2)と心拍数を表示する。トレーニング中は必ずスタッフが付いてサポートするため、初心者でも安心して使うことができる。

 標高2500メートルは富士山の5〜6合目に相当。そこでのトレーニングには身構えそうになるが、荒川さんは「そこでただ過ごすだけで普通の生活と違う。歩くだけでも効果があるので、初心者にも向いている」とアピールしていた。



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