トレンド特急便

規格外の生花、安く販売

2020年7月8日

捨てられる花に新たな価値を 24日から八尾の「ブックオフ」

川崎市であった販売会の様子=2月(ブックオフコーポレーション提供)
通常出荷品(右)と花の大きさが異なる規格外のグラスペリア(ブックオフコーポレーション提供)

 規格外のため、本来は市場に出回らない生花を一律100円で販売する催しが24〜26日、八尾市の中古品販売店「ブックオフ」の店舗で開かれる。まだ食べられる食品が廃棄される「食品ロス」が社会課題になっているが、販売会では花をモチーフに低価格で消費者の利便性に応える。主催者は「捨てられる花に新たな価値を生みだしたい」としている。

 茎が曲がっていたり、花の輪の大きさが違っていたり、規格に沿わない花は市場の基準から外れ、本来の役割を果たせないまま廃棄される。これらを「チャンスフラワー」として、低価格で販売しているのが生花販売業の「ハナネ」(東京)だ。ハナネによると、国内では生花の生産量のうち、約2〜3割が規格外のため廃棄されているという。

 今回は、リユース事業を展開する「ブックオフコーポレーション」(相模原市)が、本などと同様に「ものの寿命を延ばす」という共通の観点から、両社が今年2月に川崎市で初めて共同実施。今回が取り組みの第2弾となる。

 ブックオフ広報によると、今年2月は14日の「バレンタインデー」に合わせて催しを企画したところ、一律100円での販売とあって、「普段は花を買わないが、妻へのプレゼントに」といった声もあったという。

 ハナネは「自宅用に楽しむにはまったく問題ないきれいな花。生産者の思いをくみながら、一日でも長く楽しむことができる」とPR。今後の実施は未定ながら、ブックオフの担当者は「全国にも広げていきたい」と展望する。

 生花を巡っては今春、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い卒業式や入学式、送別会など一連の催しが中止や規模縮小となった影響で、規格に乗った通常出荷品の需要が減少。花きの消費拡大のため、農林水産省では家庭や職場に花を飾るよう促す「花いっぱいプロジェクト」を実施しており、ハナネでも、花を出荷できない農家を支援する取り組みを実施してきた。国内出荷量が減り、近年は輸入品に押されているのも現状だ。

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 販売する店舗は、ブックオフスーパーバザー25号八尾永畑店。17〜19日には、京都市伏見区の店舗でも販売会を予定している。



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