トレンド特急便

防災週間 危機意識 コロナで変化

2020年9月2日

「マスク」「消毒液」を常備

花柄のデザインをあしらった「毎日防災リュック」(フェリシモ提供)
過去に実施した「大阪880万人訓練」の通報メール

 全国的に啓発行事を展開する「防災週間」が始まった。近年、府内でも2018年の大阪北部地震や大型台風の発生による甚大被害が相次ぎ、府民が災害を身近に感じる中、危機意識にも変化が生じている。一方、日本気象協会の調査では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、4人に1人が備蓄用の防災グッズに「マスク」や「消毒液」を追加していることが分かった。日頃の備えにもひと工夫が必要になりそうだ。

■備蓄内容見直し

 日本気象協会が8月、全国で20代〜40代の女性300人を対象に実施した「家庭の備蓄状況」についての意識調査によると、新型コロナの影響を受け「備蓄量を増やした」と回答した人が全体の25%いた。このうち、追加した物品としては、マスク(77%)をはじめ、アルコール消毒液(65%)、除菌ウエットティッシュ(58%)と続いた。

 また、災害初期を乗り切るため、一般的に求められる備蓄は「家族の人数×3日分」ということを「知っている」と答えた人は51%で、前回18年の調査から4・2ポイント上昇した。

 同協会は、雨が増えるシーズンを前に「災害に備えた食料品や生活用品の備蓄を見直してほしい」とし、「台風と秋雨前線が近づくときは特に注意が必要だ」と呼び掛ける。一方で政府も、新型コロナの感染予防のため、感染症対策用品の備蓄を推奨している。

■防災リュック開発

 ファッションブランドも有事の備えに一役買う。

 通販大手の「フェリシモ」(神戸市)は1日、オリジナルブランド「リブインコンフォート」と防災士らでつくる音楽ユニット「ブルームワークス」が共同開発した「毎日防災リュック」の販売を始めた。

 リュック上部には取り付け用のベルトがあり、キャリーバッグに引っ掛けて持ち運びが可能。非常時に取り外しができるショルダー付きのポシェット「サコッシュ」も付属する。

 会員制交流サイト(SNS)を通じた同社の調べによると、85%が「普段から防災グッズを持ち歩いていない」と回答した。さらに97%が「防災リュックにおしゃれなイメージがない」と答えており、外出時も「最低限の備えを持ち歩くことが大切だ」と問題提起。「いつものコーディネートに防災を取り入れられる、優しい花柄のリュックサックで災害に備えよう」とPRしている。

   ◇    ◇

 府では4日、南海トラフ巨大地震の発生に備え、防災意識を啓発する「大阪880万人訓練」を行う。午前9時半の発生を想定し、府内にいる人の携帯電話へ「大津波警報」の発生を知らせる訓練用メールを一斉送信。身を守る行動の再確認を促す。



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