トレンド特急便

木製玩具 ココノス 好評

2020年10月14日

東大阪の町工場が開発 「指先使い脳に刺激」

積み木に溝や穴をつけ、ビー玉が複雑な動きで滑り降りる玩具「COCONOS」と開発した岩川専務

 もの作りのまち東大阪市の町工場が開発した子ども向け玩具「COCONOS(ココノス)」。が人気だ。大徳木管工業(岩川正治社長)が7月に発売。最もパーツの多いセットはすでに完売し、11月末まで手に入らない。

 ココノスはブナの合板で作られた積み木の集合体。各パーツには溝や穴が施され、組み上げて付属のビー玉を流すと複雑な動きをしながら滑り降りてくる仕組み。NHKEテレの人気番組に出てくる「ピタゴラ装置」のようにも見える。広げるだけでなく、収納の箱も工夫すれば、ビー玉が流れてくるよう並べられるという。

■端材生かして

 「きちんと組み上げるのに小1時間はかかる。子どもだけでなく、大人まで楽しんでもらえる」と開発を担当した岩川宏治専務。2年間の開発期間を経ての自信作に笑顔を見せる。

 同社は1960年創業で木製品加工を得意とする。銅線などを製造する際に巻き取る木製のボビンと呼ばれる工業部品を主に生産している。

 ココノス開発のきっかけは主力商品のボビン生産過程で出る木の端材。岩川専務は「もったいない。何か新しい商品はできないか」と考えた。保育士を目指し、幼児教育を勉強していた大学時代の経験を踏まえ、手作りの積み木を試作。遊んでいた娘さんが細長いパーツを線路のように置き、ビー玉を走らせた。

 木の積み木だけでは新商品として成り立たない。溝をつけて並べ、ビー玉を走らせることができれば付加価値が付く。幸いにも木製品の加工は“お家芸”。複雑な削りもものともせず、半年ほどで試作品が出来上がった。

■高価商品人気

 これまでは企業との取引のみで、消費者向けの商品は初めて。ニーズや適切な価格、パーツの量、大きさなど五里霧中の状態だった。そこで生きたのは、岩川専務の経歴。保育園や学童保育に務める大学の同級生に試作品を手渡して反応を聞いた。

 「想像力や集中力の向上だけでなく指先を使うので脳への刺激がある」と好評だった。同級生や社員とともに試作品で遊び続ける。40種類あったパーツを22種類まで絞り込むなど商品として磨きをかけ、今年7月の発売にこぎ着けた。

 ココノスは24ピース、45ピース、62ピースの3種類。一番大きなセットは3万円(税別)と高価だが、一番人気で9月下旬には売り切れた。再生産中だが、主力のボビン生産もある上に工程が複雑で受注に追いついていないのが現状だ。

 商品名「ココノス」は試作品で遊んでいた娘さんに「どこにおくの?」と聞いた際、関西弁で「ここにのす」と返事が返ってきたことが由来。木製玩具の本場はドイツなどの欧州だが、岩川専務は「日本ならココノスと言われるぐらいの商品に育ってほしい」と夢を膨らませる。

 商品の問い合わせはメール(info@coconos.jp)で。



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