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明寿の短刀など90点 大阪歴史博物館で特別展

2020年11月14日

埋忠一門にスポット

埋忠一門の刀剣が並ぶ展示会場
デザイン性の高い鐔も展示

 刀剣や刀装具で高い評価を集める埋忠(うめただ)一門にスポットを当てた特別展が、大阪市中央区の大阪歴史博物館で開かれている。実質的な流祖と呼ばれる明寿(みょうじゅ)の短刀など国宝7点、重要文化財(重文)15点を含む約90点を展示している。12月14日まで。

 埋忠は桃山〜江戸時代に活躍した一門で、刀剣や刀装具だけでなく、古い名刀の仕立て直しや金象嵌銘(きんぞうがんめい)の嵌入(かんにゅう)作業も手掛けた。中でも明寿は刀剣や刀身彫刻、鐔(つば)に長じ、高い評価を集めている。

 同展では、明寿の代表的な作品として重文の短刀「銘 山城国西陣住人埋忠明寿 慶長十三年三月日」(個人蔵)や重要美術品の鐔などを展示。

 毛利元康が所持したことを伝える金象嵌銘のある名刀や、徳川家康、秀忠の手を経て、仙台の伊達家に贈られた名刀なども見どころの一つ。作業記録「埋忠刀譜」(刀剣博物館蔵、写本)とも照らし合わせ、一門の多彩な活動の実像に迫っている。

 特別展の開催を記念して、今回出品されている「埋忠刀譜」をクラウドファンディングで複製するプロジェクトを実施している。目標金額は1千万円(12月21日まで)で、支援1万円で複製本1冊、2万円で複製本2冊(1冊は図書館に寄贈)。

 担当学芸員の内藤直子さんは「最重要書籍の写本を複製し、解説を入れ、使いやすい仕様になる。令和の刀剣研究に必携の書となることが期待されており、皆さまからご理解、ご支援いただきたい」と呼び掛けている。



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