トレンド特急便

オンラインで酒造り体感 会員制クラブ「朔」

2021年2月10日

自分だけの日本酒お届け

酒造りの舞台となる加西市の酒蔵「富久錦」。右から2人目が稲岡社長
職人の手による酒造りを映像や写真で紹介する
会員に届けられるスターターキット(イメージ)

 旅行の体験コンテンツ開発を手掛ける「みたて」(京都市、庄司英生社長)は、オンラインで田植えから醸造までの酒造りを学ぶ会員制エクスペリエンスクラブ「朔(さく)」を立ち上げた。5月の田植え前の祈とうに始まり、来年2月の新酒完成まで10カ月間、酒造りを体感する。

 新型コロナウイルス感染拡大でインバウンド(訪日外国人客)が落ち込む中、改めて日本国内の風土や伝統に着目。“ステイホーム”の今だからこそ、地域に息づく酒造りの奥深さをさまざまな角度から解説し、アフターコロナを見据える。

 兵庫県播磨平野の中心に位置する加西市の「富久錦(ふくにしき)」(稲岡敬之社長)が、酒造りの舞台。「朔」では、専用の田んぼで収穫した山田錦だけを使い、会員向けの酒を同時進行で製造する。完成した酒は春酒、秋酒として720ミリリットルを各4本、自宅に届ける。瓶には白紙ラベルが貼られ、各自が筆入れして“自分だけの酒”を手に入れることができる。

 講座は、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」などを使い、初回の5月は田植え前の豊作を祈る神事について神職が説明。6月・田植え▽7月・能楽▽8月・鍛冶▽9月・芸術▽10月・稲刈り▽11月・酒造▽12月・書道▽2022年1月・陶芸▽同2月・料理−と、酒造りと縁深い事柄を稲岡社長らが解説し、酒米の成育状況も随時報告する。田植えや稲刈り、酒蔵訪問など実地でのイベントも開催する。

 「朔」とは、陰暦における月の第1日(新月)を表す漢字。満月に向けて月が満ちていくことから、物事の始まりを意味する。みたては「日本酒を通じて風土を感じることで、自分の足元をゆっくり見つめ直し、日常の美しさに気付くきっかけを提供したい」としている。

 現在、会員を募集中。会費は15万円(税別)。オンライン講座の参加権、完成した日本酒(720ミリリットル)8本などが特典。申し込み時点で20歳以上、オンラインでコミュニケーションがとれる人が対象。



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