トレンド特急便

日本語あかん! ゲストハウス「ハナホステル大阪」

2021年4月14日

館内、観光案内すべて英語 「アメ村留学試してみて」

館内や観光案内など、すべて日本語禁止となるゲストハウスのサービス

 大阪市中央区のアメリカ村にあるゲストハウス「ハナホステル大阪」が“日本語禁止”サービスを実施している。新型コロナウイルスの影響で海外留学できない学生や社会人などがターゲット。運営会社では「アメ村での留学体験、試してみて」と呼び掛けている。

 ハナホステル大阪は京都を中心に全国で展開している「ジェイホッパーズ」が2002年から運営。海外から長期で滞在する観光客をメインに、着実に売り上げを伸ばしていた。しかし、コロナ禍で宿泊客、売り上げともに9割以上激減した。

■起死回生のアイデア

 一時は閉鎖も考えていたが、ビルのオーナーから家賃猶予や金額の軽減などの協力を得て、事業を継続。しかし、コロナの収束が見えない中で、顧客を海外から国内にシフトする必要に迫られた。

 バックパッカー向けの安いドミトリーなどが多く「もともと日本客向けの宿ではなかった」と担当の山口謙一さん。共用エリアなどの従来の施設を逆に利用する方法はないかと企画を考えた。

 起死回生のアイデアとして思いついたのが「英語漬け生活」。キッチンなどで外国人と自然発生的に生まれるコミュニケーションを提供することで、日本人の宿泊客増加を狙うことにした。さらに、海外での生活により近づけるために日本語禁止を掲げた。

■「出会う」大切さ

 企画名は「ランゲージイン」。チェックインから館内案内、観光案内まですべての問い合わせは英語で行う。長期での利用を促進するため、宿泊代も泊数に応じて割引するシステムも導入している。また、フロント近くには「スタディラウンジ」と名付けたスペースを準備。有料だが、外国人スタッフとの雑談やゲームを通して語学習得のアクティビティーを体験できる。

 この企画のため、新たにスタッフを雇用。英語を母国語とする英米出身者だけではないが、山口さんは「世界で話されている英語の大半は母国語以外の人が使っているもの。英会話教室とは少し違った、さまざまな国のなまりにも触れる機会になる」と説明する。

 昨年の8月からスタートし、現在まで約20人が利用している。いずれも海外留学やワーキングホリデーを予定していたが、コロナの影響で中止した人ばかり。「こういう所を探していた」と喜びの声も寄せられた。オンラインなどでの英会話教室もあるが、山口さんは「語学においては生で話すことのメリットは絶対にある。さまざまな人と出会う大切さを提供したい」と話す。

 希望者は「ランゲージイン」特設ホームページなどから問い合わせ、申し込みなどができる。



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