Voice(ボイス)

 大阪を舞台に活躍している“旬な人物”にスポットを当てた大型インタビュー企画「Voice」。それぞれが抱く思いとは。今後の大阪や次世代へ贈るメッセージを語っていただく。

バランス治療院院長 岡井 康浩さん

2021年10月7日
住宅街の一角に位置するバランス治療院=大阪市西区

 “在宅勤務(テレワーク)・外出規制によるイライラやストレスに効くツボ七つ”“長いマスク生活で顔の筋肉が衰えてる? マスク老けの原因と対策について”。鍼灸(しんきゅう)・整骨院「バランス治療院」(大阪市西区)の岡井康浩さん(47)がホームページの院長ブログで最近取り上げたテーマは、新型コロナウイルス感染症対策で生じる健康、美容への影響や注意点だ。「いつまでも年齢不詳なくらいの健康美を兼ね備えた方々を輩出する」ことをライフワークとする岡井さんに焦点を当てた。

■恐怖心で免疫力低下

 新型コロナウイルスに感染、発熱した相手に、お灸(きゅう)を施したところ、熱が下がった。こうしたケースが私のお客さんの間であった。お灸は免疫力を高めるとされている。プラシーボ効果(投薬の形式に伴う心理効果・暗示効果)のようなものかもしれないが、結果が出た格好だ。

 東洋医学的に言えば、コロナ感染に対して恐怖を抱くと、その恐怖心が免疫力を低下させてしまう。人体の肝、心、脾(ひ)、肺、腎の五臓の中で、恐怖に反応する臓器が腎だ。人体の活動を下支えする腎の働きが落ちないよう、恐怖を解消することが欠かせない。私たちは、コロナの「恐怖」の情報のシャワーを浴びていることを認識し、注意する必要がある。

■病は習慣から

 「病は気から」ということわざがあるが、「病は習慣から」という観点も大切だ。ネガティブな思考の習慣、不規則な食事や睡眠の習慣も改善しなければいけない。人の体で、年齢を重ねても快活な人、しょぼくれていく人の違いはまさに習慣だ。

 生物を構成する細胞が自分の役目を終えたり、不要になると、自ら死ぬ現象を「アポトーシス」と言う。つまり、体を動かしていれば、細胞は頑張る。逆に、全身の細胞が「要なし」となった時が死ぬ時だ。

 こうした話を、私は、地域・企業向けの健康セミナーをはじめ、ホームページの院長ブログで紹介している。「いつまでも健康に美しくいる秘訣(ひけつ)」を伝えている。

■七つのツボ

 最近は“在宅勤務(テレワーク)・外出規制によるイライラやストレスに効くツボ七つ”を院長ブログに掲載した。

 七つのツボとは、「百会(ひゃくえ)」(頭のてっぺん、両耳と鼻の延長線が交わる点にあるツボ)、「身柱(しんちゅう)」(背中にある首の付け根の出っ張りから数えて3個下の突起の下にあるツボ)、「巨闕(こけつ)」(みぞおちから指2本分くらい下がった場所にあるツボ)、「合谷(ごうこく)」(手の人さし指と親指の骨が交差する当たりにあるツボ)、「神門(じんもん)」(手首の関節、小指側にあるくぼみに位置するツボ)、「手心(しゅしん)」(手のひらの中央にあるツボ)、「心穴(しんけつ)」(手のひら側、中指の第1関節中央にあるツボ)だ。

 そして、このブログの末尾にこう記した。「ストレスは食欲不振や不眠といった心身の不調を招くだけでなく、免疫力低下の原因にもなります。心と体を健康に保つためにも、適度な運動やツボマッサージ、お灸などで上手に解消していけるとよいですね」

■顔のエクササイズ

 “長いマスク生活で顔の筋肉が衰えてる? マスク老けの原因と対策について”では「あいうえお体操」「舌回し」「顔ヨガ」を紹介。まとめとしてこう書いた。

 「顔のエクササイズで表情筋を鍛えると、マスク老けの対策になるだけではなく、無表情になるのも防ぐことができます」

 「無表情になると暗い印象になり、気持ちが沈みがちになってしまうため、表情筋を鍛えることは精神面でもよい効果があるといえます。お風呂タイムや寝る前などのちょっとした時間に顔のエクササイズを取り入れてみてはいかがでしょうか」

■肘内障、椎間板ヘルニアを経験

 もともと、私は幼少期に肘内障(ちゅうないしょう)で救急病院に運ばれた経験がある。白衣姿の医師が私の肘を「キュッ、キュッ」としたら、激痛が治まった。「なんや、この人!」と神々しさを感じ、将来は医師になろうと思った。その後、中学校でバスケットボール部に所属し、活動する中で、椎間板ヘルニアになった。母親の知人である整体師のお世話になりながら克服。部活に復帰し、地元の滋賀県大会でベスト4入りした。そんな歩みを通して、この道に進んだ。

 痛みや不安でいっぱいのお客が前向きに施術に取り組み、目標や願望をかなえる姿を見る度に、この仕事を選んで良かったと感じる。

■堀江の仲間たち

 大阪市西区の堀江エリアで開業し、10月25日で17年目に入る。この堀江を大切にし、まちづくりに励む人たちと友達になった。OSAKA AID(大阪ええど)発起人の梅田りささん(本紙に2021年2月11日掲載)、寶生教大阪本部長の山本晃道さん(3月22日掲載)、堀江立花通ユニオン会長の北村常明さん(9月2日掲載)と付き合っていると、「自分の心がワクワクしている」ことが一番健康的だと実感する。

 子どもの目がキラキラと輝いているのは、ワクワクしているためだ。ワクワク感を、何歳になっても持っていたい。「いつまでも年齢不詳なくらいの健康美を兼ね備えた方々を輩出する」ことを私のライフワークにしているが、この堀江も健康美と安心安全を兼ね備えた町にしていきたい。

 (聞き手は、深田巧)

 【院長ブログ】
 バランス治療院ホームページの「院長ブログ」で紹介された主な内容は次の通り。
 「在宅勤務(テレワーク)・外出規制によるイライラやストレスに効くツボ七つ」「漢方薬と漢方サプリメントの違いは? 漢方サプリメントの選び方、使い方は?」「長いマスク生活で顔の筋肉が衰えてる? マスク老けの原因と対策について」「ニンニク、生姜(しょうが)、塩、みそでお灸? 隔物灸(きゅう)とは?」

 おかい・やすひろ
 1974年、滋賀県東近江市生まれ。関西医療大卒。上場企業のスポーツクラブが運営する整骨院の院長、西日本統括マネージャーを歴任し、2015年10月に大阪市西区の堀江エリアで開業。鍼灸師、柔道整復師。趣味はゴルフ、食べ歩き。座右の銘は「為(な)せば成る」。B型。


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