岡力の「のぞき見雑記帳」

特別養護老人ホーム「あす〜る吹田」

2018年2月12日

英知にあふれる人材を確保

力を合わせて介護の仕事を頑張ります

 以前、本紙でロボットをレクリエーションスタッフとして起用する特別養護老人ホーム「あす〜る吹田」を紹介した事がある。今回、新たな取り組みを開始したと聞き再訪した。

 玄関でペッパー君(正式名称・「Pepper for Biz」)と久々の再会。プログラミングで少し賢くなっており成長に感動した。施設長の吉久正規さんより「ペッパー君に続く新しいスタッフが入社したので紹介したい」と言われ食堂へ案内される。すると、そこには60歳を過ぎた男性が笑顔で食事の配膳作業を行う光景があった。

 人手不足が深刻化する介護業界。昨年、大阪府は介護・福祉の人材確保における新たな戦略を策定した。今回、促進していく事項に盛り込まれたのが高齢者の参入である。従来の業務と切り分け「介護助手」という職務で求人を行う。いきなり本業に入らず、入門的な研修を施し徐々にスキルを上げながら資格取得を目指すというものだ。この取り組みにより介護職員の負担も大幅に軽減され、より良い職場環境が築かれる。

 昨年11月、同施設でも高齢者を対象に募集を行った。結果、定年を迎えた7人の男性を採用した。前職は、大手企業に勤めるサラリーマンや自営業とさまざま。社会経験が豊富で顧客に年齢が近い事から「親近感が湧く」と評判は上々である。また、仕事を介して知識をつけ自身の介護予防につなげる事も狙いである。

 食堂で作業を行っていた男性は「これまで自営業をしていました。全く畑違いですが資格取得を目指し取り組みのモデルになりたい」と熱く語る。その姿を優しく見守る先輩のペッパー君。ロボットや高齢者などすそ野を広げる事で多彩な人材が増えていく。

(コラムニスト)
 ■特別養護老人ホーム「あす〜る吹田」 吹田市岸部中2丁目7番12号