岡力の「のぞき見雑記帳」

フリーアナウンサー山口富士夫さん

2020年5月11日

故郷名産「じゃばら」の魅力を発信

今年はミュージックビデオを作りたいです

 「大きなことはできませんが『じゃばら』ってご存じですか?と話す地道な活動も大切だと思っています」。そう語るのは和歌山県北山村の固有種かんきつ類「じゃばら」をPRするフリーアナウンサーの山口富士夫さん。1962年生まれ、北山川(吉野熊野国立公園)を望む和歌山県の飛び地「北山村」で生まれ育った。「スーパー、本屋もなければ信号さえもなかった。週末に町(熊野市、新宮市)へ行くのが楽しみでした」と振り返る幼少期。中学時代は柔道部でキャプテンを務め、下宿をしながら通った新宮高校では有段者にもなった。

 追手門学院大学経済学部へ進学後、アナウンサーに興味を持ち多くのプロを輩出する名門「生田教室」へ通い腕を磨いた。思い出に残っている仕事は、1999年6月12日、甲子園での阪神−巨人戦。4対4で迎えた延長12回裏、新庄選手が槇原投手の敬遠球を打ってサヨナラ勝利した試合の実況を担当した。仕事を介してイチロー、松井秀喜、野茂英雄といったスーパースターを間近で取材。雅子さまフィーバーで沸く中、皇太子ご夫妻が列席した育樹祭の司会を務めた事もあった。

 アナンウンサーと兼務しながら2005年からは豪華客船のクルーズディレクターに就き、3年間に及ぶ海上生活では世界一周を2度も経験した。その後、教育事業、プロダクション運営を経て現在は健康食品販売会社ベネシード執行役員として広報活動も行っている。

 昨年からは「じゃばら特使」に就任。花粉症に効果があり製菓、化粧品の原料として注目を集める名産品の魅力を創意工夫のアイデアで発信。テーマソング「奇跡のじゃばら」では自ら作詞を担当した(作曲・編曲KANTA)。「アナウンスの仕事で思うことは、言葉の大切さです。適切な言葉を選択できるように心掛けています。これからもじゃばらに限定せず、北山村のPRに少しでも貢献できればと思います」と、唯一無二の実績で風味ある爽快な挑戦は続く。

(コラムニスト)


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