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師匠の疋田哲夫さんパネルと写真に納まる谷口隆三さん |
「テレビ番組などの企画を考案し台本をつくる仕事です」。そう語るのは昨年6月に『オフィス自由本舗』の社長に就任した谷口隆三さんだ。
三重県亀山市出身、自然に囲まれた環境で山や洞窟の探検に出かけた幼少期。日が暮れると自宅でテレビに映るバラエティー番組にかじりついた。「小学4年の担任がレクリエーションばかりする人でした。自分の考えたゲームやクイズがうけた時はうれしかったですね」と当時を懐かしむ。
高校時代、番組のエンディングで流れるスタッフの名前に目がいく。調べた結果、「放送作家」という職業を知り心が躍った。すぐさまテレビ局へ「弟子にしてください」と手紙を書きつづるも返事はなかった。高校卒業後は、関西外国語大学へ進学するため上阪。目指していた世界が少し近い存在になった。周囲が就職活動をする中、人生を模索していたところ放送作家の疋田哲夫氏と出会い弟子になった。「入門当初は事務所の留守番や各新聞の記事に目を通してクリッピング作業をしていました」。ちなみに「大阪日日新聞は?」と尋ねたら「ずっと読んでいるよ」と笑いながら本紙を手にした。
番組スタッフとして参加するようになってからは「数で勝負」をモットーに、人より多くネタを提出し爪痕を残した。たゆまぬ努力と持ち前のコミュニケーション能力が実を結び、数多くのレギュラー番組を担当。中核を担うようになってからは「業界を目指す若者にチャンスを与えたい」と思うようになり、作家養成スクール『心斎橋大学』の教壇に立ち後進の育成にあたる。
現在、多くの卒業生が自身の事務所に所属し活躍している。「師匠の疋田哲夫が会長に就任した際、社長になりました。想像以上に組織を束ねるのは大変なことだと痛感しています。今後は、これまで培ってきた実績を強みに、個々の能力がさまざまな場所で発揮できるようにしていきたい」。華やかな舞台の裏側で、英知と機動力を生かし東奔西走の毎日を送る。(コラムニスト)
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