岡力の「のぞき見雑記帳」

選りすぐりの嗜好品が並ぶ雑貨店『Visions』

2022年7月26日

表裏一体の美しさをインテリアで表現

多様性あふれる商品が並ぶ

 「小学生の頃から音楽を入り口に海外文化への興味はありました。アンティークと新進デザインの家具や雑貨をフランスや欧米から集めたお店です。古い物だけにこだわらず現代とミックスさせ、新しい楽しみ方を提供したい」

 そう語るのは高麗橋のほとりで雑貨店「Visions」(ヴィジョンズ)を営む安福心一さん。趣のある扉を開けると、そこには博物館のような景色が広がる。「アンバランスなバランス」をコンセプトに「無骨さと繊細さ」「伝統と革新」を併せ持つ店内。ヨーロッパからアフリカまでさまざまな国の服飾、食器、雑貨千点以上が違和感なく自然に陳列されている。

 安福さんは京都で生まれ、大学でフランス語を学んだ。学生時代は茶屋町にある古着屋でアルバイトに没頭し、卒業後はアパレルメーカーに就職。独立後はメンズを対象にした自身のドメスティックブランドを立ち上げ、南船場に服飾の店舗も構えた。その頃、同エリアでビンテージ家具を販売していた奥さまと出会い、15年前に現在の場所で互いの商材を融合させた。

 19世紀にヨーロッパで使用されていた食器や「ミッドセンチュリーモダン」と称されるアメリカ家具を眺めながら楽しみ方のこつをお聞きすると「気軽に見るだけでも構いません。自身のお部屋や仕事場を頭の中で想像し、組み合わせながらお楽しみください」とほほ笑んだ。

 現在、コロナの影響で海外での買い付けが困難な状況だが、近隣のギャラリーと連携し、販売を兼ねた展示会を積極的に企画している。「陳列している什器(じゅうき)や店内の照明器具も販売しています。製造する職人ともつながっているので、開業をお考えの方はぜひご相談ください」

 インテリアひとつで日々の暮らしが楽しくなる。ホスピタリティーあふれるガイド付きのギャラリーで創造力を養う一日となった。

(コラムニスト)
■「Visions」 大阪市中央区東高麗橋6の2・1階、営業時間=午後1時〜同7時、定休日=木・金プラス不定休



サイト内検索