第16回 全国公募書道展「放哉を書く」展覧会
鳥取市出身の俳人、尾崎放哉の句を題材にした第16回全国公募書道展「放哉を書く」(放哉の会、新日本海新聞社主催)が10日〜12日まで鳥取市内3会場で開かれる。一般、高校、色紙の3部門の入選・入賞作品、審査員・招待作家の作品約230点が展示される。
開催日 令和5年11月10日(金)〜12日(日)
午前10時〜午後5時まで(10日=とりぎん文化会館のみ午後1時から、12日=いずれも午後3時まで)
会場:とりぎん文化会館、ギャラリー集、宝林堂
開催日 令和5年11月10日(金)〜12日(日)
午前10時〜午後5時まで(10日=とりぎん文化会館のみ午後1時から、12日=いずれも午後3時まで)
会場:とりぎん文化会館、ギャラリー集、宝林堂
入賞者決まる
尾崎 放哉 1885〜1926年
鳥取市生まれ。第一高等学校時代から俳句作りに没頭し、自由律俳句で現代人を魅了。研ぎ澄まされた言葉が、多くの人の共感を得ている。
鳥取市生まれ。第一高等学校時代から俳句作りに没頭し、自由律俳句で現代人を魅了。研ぎ澄まされた言葉が、多くの人の共感を得ている。
多様な書の魅力感じて 鳥取市内3会場で開幕
大賞や審査員の作品に見入る来場者=10日、鳥取市のとりぎん文化会館
鳥取市出身の自由律俳人、尾崎放哉(ほうさい)の句を書で表現する全国公募書道展「放哉を書く」(放哉の会、新日本海新聞社主催)が10日、同市のとりぎん文化会館など市内3会場で始まった。入選作品など214点が並び、書道愛好家らが定型にとらわれない放哉句と漢字仮名交じりの書の魅力を味わった。12日まで。
コロナ禍で創作活動に制限もあった中、今年は一般、高校、色紙の各部に218点の応募があった。とりぎん文化会館には、上位入賞作や招待作品を展示。入選作はギャラリー集(つれ)、宝林堂ギャラリーにも展示している。
一般の部で最高賞の放哉大賞・鳥取県知事賞に輝いた同市江津、松本李南(本名・美由喜)さん(68)の「障子しめきって淋しさをみたす」は、字のリズムを意識し、墨の潤渇や線の太細を盛り込んだ力作。高校の部で大賞を受賞した鳥取東高3年、入江佑香さん(17)の「夜中の襖遠くしめられたる」は、漢字と仮名の絶妙なバランスを保ち、力強く書き上げた。
自身も出品した同市鹿野町今市の中川真理さん(46)は「同じ句でも個性豊かで楽しめる。特に高校生の作品はエネルギッシュですてき」と笑顔。放哉の会の柴山抱海会長(81)は「良い作品はその人らしい構成や表現、句の解釈が表れている。多彩な表現や面白い工夫をどんどん書に取り入れてほしい」と講評した。
表彰式は12日午後1時から同館で行う。
作品クリックすると拡大してご覧いただけます。
「放哉を書く」入賞者一覧
【一般の部】
▽放哉大賞・鳥取県知事賞=松本李南(鳥取市)▽放哉準大賞・鳥取市長賞=岩田輝代(鳥取市)
▽新日本海新聞社社長賞=音田晃江(鳥取市)
▽鳥取県議会議長賞=石原敬香(岩美町)
▽鳥取市議会議長賞=山田美鈴(琴浦町)
▽美術の杜社長賞=木下美佐恵(鳥取市)
▽宝林堂社長賞=岩瀬藍英(千葉県)
▽放哉賞=金澤順子(鳥取市)伊吹京子(鳥取市)矢谷千春(鳥取市)冨本e瑩(千葉県)高塚淑子(鳥取市)
▽新日本海新聞社賞=和田笙月(鳥取市)松本娟秀(千葉県)森木夢羽(千葉県)梶原明美(滋賀県)河田桂山(鳥取市)西野幸子(東京都)
▽秀作=足立真由美(鳥取市)米村郁芳(鳥取市)吉田武彦(佐賀県)
▽佳作=織田翠華(鳥取市)森上百合(湯梨浜町)
【高校の部】
▽放哉大賞・鳥取県知事賞=入江佑香(鳥取東)▽放哉準大賞・鳥取市長賞=牧田心花(鳥取城北)
▽新日本海新聞社社長賞=岩見伊吹(鳥取城北)
▽鳥取県議会議長賞=栃山莉世(八千代西)
▽鳥取県教育長賞=小林愛音(鳥取城北)
▽鳥取市議会議長賞=西村爽花(鳥取東)
▽鳥取市教育長賞=矢ア心遥(鳥取城北)
▽放哉賞=北中千寧(鳥取城北)田中結芽(鳥取城北)森本真帆(鳥取東)油谷佳映(八頭)
▽新日本海新聞社賞=谷口寿々花(鳥取城北)小倉由衣那(鳥取西)井澤勇海(松山)塩垣万結(八頭)北村映果(鳥取東)
▽秀作=小浜はな(鳥取育英)日吉梨乃(沼津西)
▽佳作=津村心望(鳥取東)村尾花音(鳥取城北)
【色紙の部】
▽新日本海新聞社社長賞=谷岡子謠(鳥取市)▽放哉賞=佐藤一則(埼玉県)
▽秀作=田中淳子(新潟県)
■お問い合わせ
放哉の会事務局・石丸
電話090(9062)5559
放哉の会事務局・石丸
電話090(9062)5559