2021年11月9日 19:02

セシウム、北回りでも回帰 福島事故、北極海に到達も

 2011年の東京電力福島第1原発事故で、海洋に流出するなどした放射性物質セシウム137が米西海岸到達後に一部が北上、太平洋最北部のベーリング海を経由し約7~8年後に日本の東北沿岸に戻ったとの研究結果を、筑波大の青山道夫客員教授が9日までに福島大主催の国際シンポジウムで発表した。

 17年にはベーリング海と、ベーリング海峡を越えた北極海の縁海のチュクチ海で、同原発事故起源のセシウム137が検出されている。検出量は微量で基準値を大幅に下回るが、青山氏は「動きから考えて既に北の北極海にも広がったと考えられる」としている。