2021年3月4日

「魅力 磨くことが大切」 岸慶大大学院教授が講演

 中国電力セミナー「コロナ禍における日本経済とエネルギー問題」(中国電力鳥取支社主催、新日本海新聞共催)が2日夜、米子市久米町のANAクラウンプラザホテル米子で開かれた。慶応大大学院の岸博幸教授がオンラインで講演し、約100人が新型コロナウイルス収束後の経済やエネルギー政策について見識を深めた。

 岸氏は、コロナ収束後の日本はデフレや地方経済の衰退が再び顕在化し、経済成長率が米国の半分程度になると予測。国策に頼らず「民間・地方主導で生産性を上げるべき」とし、イノベーション(技術革新)を鍵に挙げた。

 企業や地域の資源を組み合わせればイノベーションは「どこでもどの会社でも可能」と主張。工業都市から文化都市へ転換したスペインのビルバオ市やワーケーション先進地を目指す沖縄県国頭村を紹介し「人、地域、企業が持つ魅力を磨くことが大切」とした。

 また、政府が2050年の実現を目指す脱炭素社会は、地方の住環境を磨く上で重要と指摘。一方、再生可能エネルギーへの完全な移行はコスト面や供給の安定性に問題があるとし、当面は火力発電や原発など多様な電源の「ベストミックス」が肝要と説いた。(本高屋修)