2021年9月19日

芸術の秋 思う存分 鳥取市で県展開幕

 「第65回鳥取県美術展覧会(県展)」(鳥取県、県教委、新日本海新聞社主催)が18日、鳥取市の県立博物館で開幕した。入選作品や無鑑査作家らの作品など399点を展示。初日から大勢の美術ファンが訪れ、多彩なジャンルの作品を楽しみながら「芸術の秋」を満喫した。

 洋画、日本画、版画、彫刻、工芸、書道、写真、デザインの8部門に534点の応募があり、最優秀賞の県展賞に14点、奨励賞に33点が選ばれ、両賞を含む282点が入選した。

 県展運営部会の藤井豊子会長ら関係者によるテープカットで開幕。新型コロナウイルス感染症予防対策のため賞状は手渡しせず、亀井一賀副知事が受賞者を読み上げた。会場では鑑賞者の検温や手指消毒を徹底。

 会場には、作家の思い出深い風景や心の機微を織り交ぜた力作が一堂に展示され、受賞者によるギャラリートークや審査員による講評があった。

 世間を脅かすコロナウイルスにマスク姿のワクチンが闘っている様子を日本の国旗に模した「まけるな‼」で、デザイン部門の県展賞を受賞した安田政彦さん=鳥取市=は「一喜一憂しながらも皆でコロナ禍を乗り越えようと思いを込めた」と紹介。洋画で県展賞を受賞した山下聖二さん=北栄町=の「閉ざされた世界」は「モチーフが過去と未来が混在するように克明に描きこまれ、完成度が高い」と審査員から評された。

 鳥取会場の展示は27日まで。10月9日以降、県内3会場を巡回する。(三野夏美)

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