2021年11月18日

「花瓶」テーマ 光る個性 とっとり陶窯展、初日から盛況

 鳥取県内の窯元の器が一堂に集結した「第13回とっとり陶窯展」(実行委員会主催、新日本海新聞社共催)が17日、鳥取市富安2丁目の日本海新聞ビル5階ホールで開幕した。鳥取民芸の老舗窯から若手作家まで、県内14窯元と1木工芸店の約2800点が並び、多くの陶芸ファンが手仕事の温かみに触れた。23日まで。

 今年のテーマは「花瓶」。野の花が引き立つようなどっしりとした大ぶりなものから一輪挿しまで、それぞれの窯元の個性が秀でた花瓶などがずらり。来場者は大小さまざまな皿やカップなどを手に取って品定めしたり、使う場面に思いを巡らせたりしながら、お気に入りの逸品を買い求めていた。

 今年は普段使いのマグカップとコーヒーカップを買い求めると決めていたという同市吉成の山本登さん(74)とみちるさん(70)夫妻は「地元の窯元の良さに直接触れながら品定めできた。目の保養にもなりますね」と笑顔で話した。

 海の青、梨の薄緑、砂丘の風紋、雪景色をイメージした釉(ゆう)薬が趣を醸し、第1回から出展する玄瑞窯窯元の芝原信也さん(39)は「コロナ禍で対話をする機会も減っていた。今展では思う存分、会話も楽しみながら、今後の創作に生かしていきたい」と気持ちを新たにした。

 会期中は出展者の作品が当たるお買い上げ抽選会のほか、窯元によるろくろの実演などがある。(三野夏美)