2021年11月19日

茗人賞に大前さん 児童生徒の部大賞は福西君

 本紙日本海柳壇の年間最優秀作品に贈られる「第45回茗人(みょうじん)賞」(新日本海新聞社主催)の選考が18日、鳥取市富安2丁目の新日本海新聞社本社で行われ、最高賞の茗人賞に同市若葉台北2丁目の大前安子さん(78)の「青い空半音高く春歩く」、児童・生徒の部大賞に鳥取市立瑞穂小2年の福西祐心君(8)の「ドアあけてみらいがみえるボクのへや」がそれぞれ決まった。

 大前さんの作品は「コロナ禍での希望を『半音高い』と表現した点が文芸的で良い」「前向きな気持ちがあふれていて思わず一緒に歩きたくなる句」と、世相を反映しながら文芸的に表現した点が評価された。

 「ドア」を題に詠んだ福西君の作品は「コロナでふさぎがちの今、明るい展望が見える」「夢や希望に満ちている」と、前向きな詠みぶりが高評価を得た。

 準賞は智頭町智頭、森尾君代さんの「願うのは一にも二にも健康だ」と倉吉市馬場町、大羽雄大さんの「本開きモノクロの世に色乗せる」。森尾さんの作品は「分かりやすい表現で、思いを断言した力強さに共感を得る」、大羽さんは「川柳らしい文学的な表現がなされている」などと評された。

 同柳壇選者の鈴木公弘さん、牧野芳光さん、伊塚美枝子さんが、昨年7月から今年6月までの1年間に掲載された作品のうち、三才五客に選ばれた約400句と児童・生徒の部の掲載句の中から受賞作を選んだ。表彰式は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため行わない。(高坂綾奈)

 その他の入選者は次の皆さん。

 【佳作】谷口ゆり子(鳥取市)相見哲雄(松江市)大塩七絵(鳥取市)前田恵子(北栄町)藤原久直(境港市)(11月30日付の文化面に詳報を掲載します)

気持ち上がる様子を表現

 大前安子さんの話 とても驚いています。青い空は私にとっていつも語りかけてくれる存在。青空の下、気持ちが穏やかに上がっていく様子を「半音高い」で表現しました。15年前に教室に入り、川柳を始めました。これからも自分の思いをつづっていきたいです。

これからも川柳作りたい

 福西祐心君の話 川柳を読むのも書くのも好きなのでとてもうれしいです。「ドラえもん」が好きで、「どこでもドア」が僕の部屋にあったらいいなという気持ちを詠みました。川柳はおばあちゃんに教えてもらって作りました。これからも作っていきたいです。