2021年11月27日

陰陽4人の表現 鳥取・岡山往来アート企画開幕

 鳥取市用瀬町と岡山県奈義町を拠点に、多様な視点でアートを表現する「山陰-山陽 アートの往来『Yin-Yang(イェンヤン)』」(実行委員会主催)が、27日から始まる。両拠点に点在する空きビルや倉庫などを展示会場に、4人のアーティストがそれぞれの捉え方で「陰陽」を表現する。12月19日まで。

 発案したのは、鳥取市用瀬町屋住の彫刻家、藤原勇輝さん(44)。長引くコロナ禍や変動の激しい自然環境の中、国道53号でつながる奈義町との間を往来しながら「その土地の空気感や作品を体感し、人間本来の在り方を見つめ直す機会にできれば」と考えた。

 会場はイエロービル(同市用瀬町用瀬)など複数。藤原さんは、用瀬倉庫ギャラリー(同市用瀬町美成)を舞台に、約20万個のパチンコ玉をピラミッド型に集積させた作品を出展する。広島市のSUIKOさんは縦3・6メートル、横32メートルの巨大な用瀬壁面ギャラリー(同)に、エネルギッシュな色彩のグラフィティ「the speakers」を描いた。

 生と死をテーマにドキュメンタリー写真で表現する倉吉市の林佑樹さんと、大道芸から踊りに転身した兵庫県豊岡市の知念大地さんの映像作品は奈義町で展示される。

 藤原さんは「それぞれの展示会場を巡り、表現者の思いを感じながら楽しんでほしい。今後につながり、蓄積できる複合芸術に」と話した。(三野夏美)

 ◇28日には4人によるアーティストトーク「極地の芸術」がもちがせ流しびなの館(鳥取市用瀬町別府)で、知念さんの「ダンス・わたし かなたより すくお」が用瀬倉庫ギャラリーで開かれる。