2021年12月28日

智頭 12月最多73センチ 記録的大雪 生活に影響

 強い寒気と冬型の気圧配置の影響で鳥取県は27日も大雪が続き、積雪量は智頭町で12月の観測史上1位となる73センチ、倉吉市で同2位の64センチを記録した。26日夜には智頭町の鳥取道で77台の車が一時立ち往生。27日は鉄道や路線バスの運休が相次ぎ、市民生活に影響が出た。(12月28日16、17、18面に関連記事)

 同日の最大積雪深は、ほかに大山町94センチ、鳥取市41センチ、米子市17センチ-など。

 鳥取地方気象台によると、大陸からの冷たい風が合流してできる「日本海寒帯気団収束帯」(JPCZ)と強い寒気の影響で、県東中部で降雪量が増えた。

 智頭町福原の鳥取道上り線では26日午後6時半ごろ、大型トレーラーが前に進めなくなり、大型車44台、普通車29台が一時立ち往生。最長2・1キロの車列ができた。同10時40分にトレーラーの移動が完了した。

 琴浦町杉下では27日午前0時ごろ、車が立ち往生し徒歩で帰宅中の北栄町の70代高齢夫婦が道に迷い、110番通報。妻が低体温症で救急搬送されたが命に別条はない。

 倉吉市では、シイタケ栽培用ビニールハウス1棟が破損。北栄町では牛舎、湯梨浜町では鶏舎が損壊した。鳥取市国府町では裏山の木が民家に倒れ、屋根の一部が破損した。

 JR米子支社によると、27日は山陰線鳥取-米子間、因美線が終日運休。山陰線東浜-鳥取間も夕方まで運転見合わせが続いた。28日は通常ダイヤでの運転を目指す。航空便は鳥取-羽田の5便、米子-羽田の1便が欠航。県中部では路線バスが終日運休した。

 県警によると、27日午前8時半から午後5時に、県内でスリップとみられる事故は28件発生した。

 平井伸治知事は27日の豪雪対策本部会議で、交通障害の速やかな復旧と、農林水産業の被害状況の把握を急ぐよう各部局に指示。「年末年始も雪が降る。十分に警戒し、何かあればすぐに対応を」と呼び掛けた。

 同気象台によると、28日午前6時までの県内の24時間降雪量はいずれも多い所で平地25センチ、山地40センチ。30、31日にかけて再び強い寒気が入り込み、大雪の恐れがあるとしている。(浜田匡史)