2022年1月14日

GG発祥鳥取に新ブランド設立 技術注ぎ新クラブ開発

 鳥取県発祥のグラウンドゴルフ(GG)のクラブ生産を手掛けていた男性らが、GGクラブをはじめとするGG用品の新ブランド「ASPRYER(アスプライヤー)」を設立する。培った長年の技術を注ぎ込んだ新型クラブも開発、発売する予定で、「GG愛好家減少の歯止めとなれば」と期待する。

 新ブランドは、デザイン性の高いけん玉の製造で知られる米村木工(鳥取市青谷町吉川)で木材加工を手掛けてきた米村武さん(64)らが、GG発祥地の湯梨浜町内に拠点を置く予定で準備を進めている。米村木工は1982年のGG誕生当初から用具開発に携わっており、米村さんもGGクラブの開発や製造を約40年にわたって手掛けている。

 自身の定年が近づく中、兄でもある米村木工の米村安弘社長に「力を注いできたクラブ作りを続けていきたい」と相談。同社は運動用具大手などからクラブ製造を請け負うが「GG発祥の鳥取に地元ブランドがないのは寂しい。発祥の地を生かしたブランドを設立してはどうか」と米村社長に背中を押され、新ブランド設立に踏み切った。

 ブランド名の「アスプライヤー」は「明日(あす)」と「SPRY(活発な)」を組み合わせ、「人」を示す接尾辞「ER」を付けた造語。GGを通じた健康増進などへの思いを込めている。

 設立に合わせ、これまでの技術を生かした新クラブを開発。シャフトがヘッドのフェース面にそろうよう3次元の立体構造を採用し、ヘッドの中心と打撃面を視覚的に捉え、軸のぶれを防ぐという。新構造は独自技術によるもので、現在、特許を出願している。

 握力が弱い人でも使いやすいように握り位置で太さが2段階となるグリップ形状に加え、グリップエンドを大きくすることで「すっぽ抜け」を防ぐなど、GGを知り尽くした配慮が凝らされている。4月ごろの発売に向けて調整中で、製品の詳細はアスプライヤーのホームページで随時公開する。

 GGは、日本グラウンド・ゴルフ協会の登録者数が2010年度の19万4千人をピークに、20年度は14万4千人に落ち込むなど高齢化で急激に愛好者が減少。現役世代を含む新規愛好者の獲得が課題となっている。米村さんは「新ブランドで魅力ある用具を提供し、新たな愛好家を生み出せるよう、GGの活性化を図っていきたい」と意欲を語る。(真田透)