2022年5月19日

悪質な書き込みなし ネット監視、コロナ関連など警戒

 誹謗(ひぼう)中傷の早期発見や拡散防止などを目的に、新温泉町が昨年度から本格的に取り組むインターネット上のモニタリング事業-。最も警戒する新型コロナウイルス関連の差別書き込みは、現時点では0件となっている。一方で感染者に関するうわさなど“差別の予兆”は把握後、直ちに啓発チラシを全戸配布するなど対応。今後も嫌がらせが発生しないよう警戒を続ける。

 昨年度は週1日(約2時間)の頻度で計46回のモニタリングを実施。新型コロナをはじめ部落や性的指向などの言葉を町名、地域名と合わせてインターネット上で検索したほか、ネット掲示板や交流サイト(SNS)の投稿も閲覧。人権侵害に当たる悪質な書き込みは見当たらなかった。

 担当する町人権推進室の清水博文室長(58)によると、県人権啓発協会の調査でも報告はなく「町内でもオミクロン株で感染が拡大し、ネット上のコロナ関連の差別を心配していたが、目立った中傷はなく安心した」と話す。

 一方で「(LINEでの)個人間のメッセージ交換など監視できない部分での差別、嫌がらせにつながるうわさなどはある」と指摘。「あの地域でコロナが出ているから近寄ったらいけん」などのうわさを聞いた町民からの相談が同室に数件寄せられたという。

 清水室長は「モニタリングにも限界があるので、町民からの情報提供は大変助かる。今後も差別的な書き込みやうわさがあれば相談してほしい」と呼びかけている。

 問い合わせは電話0796(82)3328、同室。