2022年6月11日

愛着ある親木の実に手際よく 二十世紀梨大袋かけ

 樹齢119年を誇る二十世紀梨の親木の大袋かけ作業が10日、鳥取市桂見のとっとり出合いの森であった。「二十世紀梨の親木を守る会」の会員を中心に16人が参加し、手際よくナシの実に袋をかけていった。

 鳥取県の二十世紀梨栽培は、1904年に地元の果樹農家の北脇永治が千葉県の農家から苗木10本を購入し、植樹したのが始まり。出合いの森の親木は現存する二十世紀梨の木としては最古で、県の天然記念物に指定されている。

 この日は、鳥取二十世紀梨記念館(倉吉市)の職員から大袋のかけ方の説明を受けた後、参加者が作業に当たった。袋の内側が触れると成長した実を傷つけてしまうため、袋を膨らませ、葉をかき分けながら袋をかけた。

 作業の主力となる同会は、親木に愛着を持つ地元住民らで組織されている。元梨農家の福田淳一郎さん(70)は、会が発足した2016年から毎年参加しているといい、「生きているものを育てるのは大変だが、いい実ができるとうれしい」と話した。

 今年は約800個の収穫を見込む。「親木梨」「長寿の梨」として、同記念館やネット通販で販売する予定という。

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