2022年6月19日

日本最小に瞳キラキラ ハッチョウトンボ生息のビオトープ

 日本で最も小さく、世界でも最小部類のトンボとされるハッチョウトンボが生息する滝山公園(日野町中菅)のビオトープで18日、生き物観察会が開かれた。参加者は昨年4月にリニューアルした木道を使って湿地を散策。ハッチョウトンボをはじめさまざまな生き物を見つけ、目を輝かせていた。

 ハッチョウトンボは体長約2センチで、1円硬貨に体が収まるほど小さい。雄は体が赤く、雌は黄色と黒のしま模様が特徴だ。

 同公園の湿地は、10年前は約30種のトンボが生息していたが、丈の長い植物の増加など環境変化により現在は10種以下に減少。同公園でハッチョウトンボを発見した元環境省職員の池田兆一さん(84)=米子市両三柳=が立ち上げた「小さなトンボ王国をつくる会」が、湿地の環境保全に取り組んでいる。昨年4月に町の補助金を活用し、老朽化した木道の整備や地元の子どもたちが描いた絵を使った看板を設置した。

 観察会は、環境保全の周知や地域の魅力発信を目的に町公民館(神庭賢一館長)が主催。親子連れや地元の黒坂小、境港市の外江小など約80人が参加した。子どもたちが注意深く湿地に目を向けると、ハッチョウトンボや黄色く細長い体が特徴のキイトトンボ、ヘビやヤモリ、クワガタムシなどが次々と見つかった。

 外江小3年の手島心那さん(8)は「ハッチョウトンボは思った以上に小さくてかわいかった。いろんなトンボが見られた」と笑顔。神庭館長(64)は「人と生き物が共生しながら自然を保護するモデルケースとして取り組みを続けたい」と話した。