2022年6月30日

幸せ“ごっついで” 四つ葉のクローバーいっぱい

 見つけると幸せが訪れるとされる「四つ葉のクローバー」が、家の前にたくさん自生している―。鳥取市国府町大石の男性から、新聞社に一報が入った。クローバーと言えば通常は三つ葉。四つ葉は見つけるのが難しいから貴重なのであって…。そんな四つ葉が本当にたくさん? 半信半疑のまま、男性宅へと車を走らせた。

■あっさり発見

 鳥取市街地から県道31号を走り、殿ダムを越えてさらに雨滝方面へと向かう。子どもの頃まで、この辺りに遊園地があったことなどを懐かしく思いだしながら車を走らせること30分。男性の家の前に着いた。

 シロツメクサの群生にはすぐに気付いた。男性宅の舗装された駐車スペースの半径1・5メートルほどに自生している。早速、“四つ葉探索モード”に入り、じっと目を凝らす記者。情報提供者の梶川昌之さん(79)が「これだよ」と指さした。

 四つ葉はあっさりと見つかった。驚く記者に、梶川さんは笑って他の場所も指さす。「一生懸命見つけようとしなくても大丈夫」。言葉通り、四つ葉のクローバーは数え切れないほど生えていた。コンクリートに負けず、1畳分の範囲にきれいな花も咲いている。

■五つ葉も

 梶川さんによると、自宅駐車場の四つ葉のクローバーの存在を知ったのは半月前。玄関先で雑談をしていた集落の区長が発見した。「ごっついあるで」と興奮する区長。初めは「うそじゃないか」と思った梶川さんだったが、「本当にたくさんありびっくりした」。四つ葉だけでなく、五つ葉もあることに気付いた。

 なぜ、多くの四つ葉があるのか。とっとり花回廊(南部町)によると、クローバーは茎にある「原基」と呼ばれる、葉の基となる細胞群が育ち三つ葉になるが、踏まれるなど傷が付くことで、葉が分かれて四枚になることがあるのだという。このため、人がよく通る場所や草刈り場で見つかることが多いそうだ。

 踏まれても踏まれても、花を咲かせて幸せの四つ葉を付けるクローバー。「今は六つ葉を探すのが仕事」と梶川さん。四つ葉のクローバーは、幸せの“お裾分け”として、自宅を訪れる人に分けるという。